「私は幸運だった」=本庶さんが記念講演-ノーベル賞

時事通信社

12月8日(土)1時39分

カロリンスカ研究所で記念講演を行う京都大の本庶佑特別教授=7日午後、ストックホルム
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カロリンスカ研究所で記念講演を行う京都大の本庶佑特別教授=7日午後、ストックホルム
 【ストックホルム時事】今年のノーベル医学生理学賞を受賞する本庶佑京都大特別教授(76)が7日午後(日本時間同日夜)、ストックホルム市内のカロリンスカ研究所で「獲得免疫の驚くべき幸運」と題して記念講演を行った。

 「講演の機会を与えられて、とても名誉に思っている。皆さんに感謝します」。紺色のスーツに水色のネクタイを締めて登壇した本庶さんは、柔らかな口調で聴衆に語り掛けた。

 本庶さんは母からもらった野口英世の伝記に触発されて医学の道を志したとし、大学時代や留学先で出会った恩師の名前を一人一人挙げ、何度も「私はとても幸運だった」と口にした。

 免疫を抑制するブレーキ役のタンパク質「PD-1」を発見し、がん免疫治療に道を開いた。講演ではスライドを用いながら丁寧に解説した。

 がん免疫療法には「まだ課題が多く残されている」と認めながらも、「20世紀は抗生物質やワクチンで感染症が克服された。21世紀には免疫療法でがんはコントロールできると期待している」と述べた。

 講演は「ずっとアーカイブス(記録)として残る」と話していた本庶さん。授賞式までの準備で「一番大変だった」といい、スライドは細部に至るまで知人らにチェックを依頼していた。

 この日は本庶さんに先立ち、共同受賞者のジェームズ・アリソン米テキサス大教授(70)も講演。アリソンさんが発見したタンパク質「CTLA-4」と本庶さんのPD-1との違いや、併用によって治療効果が上がることなどを説明した。

 本庶さんは10日夕にコンサートホールで行われる授賞式でメダルを受け取った後、市庁舎で同日夜に開かれる晩さん会に出席する。

 【時事通信社】

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