がん疑い見落とし患者死亡=ミス認め、遺族に謝罪―岩手県立二戸病院

時事通信社

1月15日(水)18時08分

 岩手県立二戸病院(同県二戸市)で、60代男性患者の腎細胞がんを疑わせる所見を見落とし、治療が遅れたために男性が死亡する医療事故があったことが15日明らかになった。同病院はミスを認めており、遺族との間で昨年12月に示談が成立し、遺族に謝罪したという。

 同病院が県を通じ15日に発表した。遺族代理人によると、男性は2015年3月に呼吸器内科を受診。コンピューター断層撮影(CT)で腎細胞がんを疑わせる所見が認められ、放射線科の医師が画像診断報告書に記載したが、担当医師がこれを精査せず、同年6月と9月の再検査の際にも記載を見落とした。このため治療が遅れ、男性は16年8月にがんが転移して脳出血で病院に搬送され、17年1月に死亡した。

 遺族は15日、「事故が分かった時点で説明と謝罪をしてほしかった」とコメントを発表。同病院は再発防止のため、画像診断報告書をパソコンで閲覧する際、画面上に既読を確認するボタンを設置したり、重要所見を強調文字で表示したりするシステム改修を行ったことを明らかにした。

 岩手県医療局は「全県立病院が一丸となり、医療安全対策の徹底を図る」とコメントを出した。

 【時事通信社】

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