ベトナム国籍の少女殺害事件から3年、父に届いた卒業証書

JNN/TBS

3月26日(木)16時58分

2017年、千葉県我孫子市でベトナム国籍の女の子が殺害された事件から26日で3年が経ちます。生きていれば、この春、小学校を卒業するはずだった女の子の父親に“ある物”が贈られました。

レェ・ティ・ニャット・リンさん。2017年3月、当時9歳だったリンさんは、千葉県我孫子市の排水路脇で変わり果てた姿で見つかりました。

この事件では、殺人などの罪に問われた保護者会の元会長・渋谷恭正被告(48)に一審の千葉地裁で無期懲役が言い渡され、今も控訴審が続いています。

3回目の命日を迎えた26日朝、リンさんの父・ハオさんが遺体が見つかった排水路を訪れました。
「早く天国に行ってほしいです」(リンさんの父 レェ・アイン・ハオさん)

リンさんが生きていれば、この春、小学校を卒業するはずでした。娘の晴れ姿を見ることが叶わなかったハオさんに贈られた物があります。
「とてもつらいです」(レェ・アイン・ハオさん)
「卒業証書。レェ・ティ・ニャット・リン。あなたはみんなの心の中で共に過ごし、小学校を卒業したのでこれを証します」

渋谷被告はこれまで一貫して犯行を否認し、無罪を主張しています。今月、記者との面会に応じ、今の心境を話しました。

「今、どのような心境ですか?」(記者)
「時は流れて、事件は風化するのかなと」(渋谷恭正被告)
「『風化』とはどのような意味?」(記者)
「いろんな事件がありますけど、みんな忘れ去られていますよね」(渋谷恭正被告)

“事件が忘れられている”と話した上で・・・。
「私としては、忘れてもらうのが一番なんですけどね。でも、控訴審になって警察官が面白いことを言い出した。そこは見てほしいです」(渋谷恭正被告)

控訴審で出廷した警察官は「令状をとらずに渋谷被告のゴミを押収したが、適正な捜査だ」と証言しましたが、渋谷被告は、このことを「面白いこと」と話しました。ハオさんは、“一刻も早く真実を明らかにしたい”と、今年、渋谷被告を相手取り損害賠償を求める民事裁判を起こしました。
「リンちゃんも桜を見ているかな」(レェ・アイン・ハオさん)

今年、事件後に現場に植えられた桜の若木が、初めて花を咲かせました。
「(Q.ハオさんの中で事件は風化した?)命日がくると心が痛みます。きのう事件が起きたかのように思う」(レェ・アイン・ハオさん)

事件から3年。ハオさんの心の傷が癒えることはありません。(26日15:05) JNN/TBS

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