中国・全人代 開幕、にじむ国民への配慮

JNN/TBS
2020年5月22日 (金) 18:40
中国・全人代 開幕、にじむ国民への配慮

中国の国会にあたる全人代=全国人民代表大会の初日、何が明らかになったんでしょうか。延広記者の報告です。

中国の国会にあたる全人代=全国人民代表大会の初日、何が明らかになったんでしょうか。延広記者の報告です。22日の開幕式で、新型コロナウイルスの影響による中国国内の経済の厳しい状況や国民への配慮が、より鮮明になったと言えます。GDPの成長率目標については、中国経済の専門家によると、幅のある数値は計算できるとのことなのですが、今後の海外経済の下振れ予測の見通しの難しさ、去年より低い成長率を国民には知らせたくなかったということが背景にあるとみられます。また、新型コロナウイルスへの対応については、武漢の遺族が市政府への訴訟を起こそうとするなど、国民からの不満がくすぶり続けています。「党中央の指導で感染を抑えた」とアピールする一方で、今月に入ってから東北部の吉林省でクラスターが発生したこともあり、「完全なる勝利宣言」はなく、従来の「決定的な成果をあげた」という表現にとどめました。さらに、「政府の活動に不十分な点があった」「大衆の一部の意見と提案を重視すべきだ」と、かなり踏み込んだ表現で国民に寄り添う姿勢を強調しています。習近平指導部としては頼みの綱とも言える国内の経済を一刻も早く回復させ、国民の不満をかわすことができるのか、難しいかじ取りが続きそうです。(22日17:42)