香港行政長官「歴史的一歩」、「一国二制度」危機の中 返還記念式典

JNN/TBS
2020年7月1日 (水) 14:45

先月30日、「国家安全維持法」が施行された香港では一夜明けた1日、イギリスから中国への返還を祝う式典が行われました。林鄭月娥行政長官は、法律について「歴史的な一歩を踏み出した」と正当性を強調しました。

イギリスから中国に返還されて23年を迎えた香港で祝賀式典が行われ、香港政府のトップ・林鄭月娥長官は演説で、法律について正当性を強調しました。

「香港で国家主権、領土保全と安全制度を守ることに歴史的な一歩を踏み出しました」(林鄭月娥 行政長官)

香港での反政府的なデモなどを取り締まる「香港国家安全維持法」は、中国の全人代常務委員会で先月30日、可決・成立し、香港で即日施行されました。式典の前に民主派団体のメンバーらおよそ20人がデモ行進したということですが、逮捕者はいない模様です。

一方、北京では中国政府が記者会見し、「『一国二制度』を堅持し、国家の主権・安全を維持するためのものだ」と立法の意義をアピールしました。

一方、アメリカのポンペオ国務長官は、「国家安全法」の施行を受け、「一国二制度を一国一制度に変えた」などとする声明を発表し、厳しく批判しました。

その上で、香港に認めてきた優遇措置の廃止の動きを進める考えを示し、「アメリカは引き続き、香港の自由を愛する人々の側に立ち、言論や報道、集会の自由、法の支配への中国の攻撃に対応する」と強調。「香港や中国の自由を愛する人々にとって悲しい日となった」と強く反発しています。(01日11:25)