“過払い金”ミネルヴァ法律事務所が経営破綻、31億円不正流用か

JNN/TBS
2020年7月31日 (金) 22:10
“過払い金”ミネルヴァ法律事務所が経営破綻、31億円不正流用か

テレビCMなどで大々的な広告を展開し過払い金の返還請求などを手がけていた「東京ミネルヴァ法律事務所」が経営破綻し、依頼者に返還すべき多額の過払い金を流用した疑いがあるとして、被害対策弁護団が結成されました。

大々的に広告を展開してきた「東京ミネルヴァ法律事務所」は、消費者金融などに対して、利用者が必要以上に支払ってきたいわゆる「過払い金」の返還請求を手がけてきました。代表を務めていた川島浩弁護士も自らCMに出演していましたが、今年6月、突然、破産手続きの開始決定を受けました。負債総額は、およそ51億円。

「弁護士事務所が破産するなんて想像もしないし、じゃあ私が今お願いしていることって誰も何もしてくれなくなっちゃったの?って」(債務整理を依頼していた女性)

神奈川県に住む会社員の女性は、去年7月から、「ミネルヴァ法律事務所」に債務整理を依頼していました。夫がクレジットカード会社6社に借金を重ね、およそ400万円に達したことがきっかけでした。

「ネットで調べたときにいろんな事務所が出てきたんですけど、ミネルヴァって名前をCMで聞いたことがあるなと思って。CMっていうのは決定打になりましたね。ここなら大丈夫だろうって」(債務整理を依頼していた女性)

女性は、債務整理の着手金と借金の返済分として去年10月から毎月8万円を支払ってきましたが、ミネルヴァ側からは債務整理の計画書はもらっていないといいます。

「(Q.ご自身が今いくら借金が残っているかってご存じですか?)いえ、計画書とかが何も手元に無いので、正直分かっていないです。とにかく淡々と毎月8万円払っています」(債務整理を依頼していた女性)

こうした被害の訴えが相次いでいることを受け、全国規模で被害者を救済しようと弁護団が結成されました。
「私自身はこの事件について、弁護士としてこういう不祥事を起こしたことに大変憤慨しています。被害者の権利救済をなんとかしたい」(新里宏二弁護団長)

第一東京弁護士会が、ミネルヴァの代表だった川島弁護士から聞き取った話によれば、過払い金の返済などの依頼を受けておきながら、債務整理が進んでいない人は5、6000人。また、ミネルヴァが破綻した時点で抱えていた負債のうち、およそ31億円はCMを手がけてきた広告会社に不正に流用されたというのです。

依頼者に返されるべきお金はどこへいったのでしょうか。弁護士会は、ミネルヴァ側を刑事告訴することも視野に、金の流れを調べています。

■ミネルヴァ破産被害者「全国一斉ホットライン」
【日時】8月1・2・8・9・15・22・29日 午前10時~午後4時
【無料相談】0570-056-560
(31日21:09)