韓国ソウル釜山市長選、与党惨敗で文大統領の求心力低下

JNN/TBS
2021年4月8日 (木) 16:41

来年の韓国大統領選の前哨戦とされるソウルと釜山の市長選でいずれも与党の候補が惨敗。文在寅(ムン・ジェイン)大統領への大きな打撃となりました。

8日朝、さっそくソウル市庁に姿を見せたのは、最大野党「国民の力」の呉世勲(オ・セフン)氏。7日に行われたソウル市長選で、与党候補に18ポイントの差をつけ圧勝しました。その呉氏が選挙戦で繰り返してきたのは、文在寅政権への批判です。

「この4年間、偽善と無能の政治の前に、みな失望し憤った」(呉世勲氏〔6日〕)

「不動産選挙」とも言われた今回の選挙。文政権下でソウルのマンション価格がおよそ1.8倍に値上がりしたことに不満が高まっていたなかで、公共機関や自治体の職員が都市開発を見越して土地を購入していた問題が発覚したのです。市民の怒りが高まり、文政権の支持率は就任後最低となる32%まで落ち込んでいました。

「不動産問題もうまくいかなかったことで、市民が与党に悪い点数を与えたのではないか」(ソウル市民)
「公正なやり方で進めると言ったのに、不動産問題や土地住宅公社に関する不正が起きている」(ソウル市民)

「政権の審判」が問われた選挙で、ソウルだけでなく釜山でも与党の候補が惨敗。韓国大統領府は8日、「国民の叱責を受け入れる」などとする文大統領のコメントを発表しました。

「より一層、低姿勢で、より重い責任感を持って国政に臨む」(大統領府報道官)

残り任期がおよそ1年となった文大統領。求心力の低下は避けられず、国内の説得が必要となる日韓関係の改善に取り組むことは、さらに難しくなったものとみられます。(08日15:01)