【独自】“ワクチンサミット”開催へ 積極姿勢に転じた米の思惑は

JNN/TBS
2021年4月8日 (木) 19:43

新型コロナワクチンの途上国への支援を話し合う「ワクチンサミット」が6月にも開催される見通しであることが分かりました。開催を主導するのはアメリカ。その思惑は・・・?

アフリカ北東部のソマリア。先月、この国にも新型コロナワクチンが届きました。

「ソマリアと国民にとって素晴らしい日です」(保健担当者)

ワクチンを届けたのは、「COVAX(コバックス)」。新型コロナワクチンを途上国に分配する国際的な枠組みで、日本などが主導して設立されました。日本はCOVAXに2億ドルの拠出を表明。各国からも続々と支援が表明されていますが、ここにきて特に力を入れているのがアメリカです。

「新型コロナの対応では、多国間での連携が至急必要だと(G7首脳に)話した」(アメリカ バイデン大統領 2月)

バイデン政権になって25億ドルという巨額の拠出を表明。来週には、国際機関とともに途上国へのワクチン支援を話し合うハイレベル会合を開催し、ブリンケン国務長官がCOVAXへの更なる拠出を呼びかけるとみられます。そして、外交筋によると、6月上旬にも首脳級会合「ワクチンサミット」を開催する方向で調整しているということです。

「パンデミックは世界全体で終わらない限り終息とはならない」(アメリカ ブリンケン国務長官)

今月5日、ブリンケン長官は日本など友好国と協力して世界のワクチン支援を強化する決意を表明。念頭には「ワクチン外交」を展開する中国やロシアの存在があります。特に、中国は王毅外相が世界を飛び回るなど、ワクチン支援で攻勢をかけ、途上国には続々と中国製ワクチンが届いています。

「ワクチンと引き換えに政治的な見返りは求めない。これは命を救うためだ」(アメリカ ブリンケン国務長官)

アメリカとともに日本もCOVAXの枠組みで支援を強化するため、6月にも開かれるワクチンサミットに向けて、さらなる貢献を検討していく方針です。(08日16:42)