タクシー事故で6人死傷 乗客「異変には気づかなかった」

JNN/TBS
2021年9月13日 (月) 20:39

東京・千代田区でタクシーが歩道に突っ込み、6人が死傷した事故で、タクシーの乗客が「運転手の異変には気づかなかった」と話していることがわかりました。

11日、千代田区役所前でタクシーが歩道に突っ込んだ事故。品川区の小林久美子さん(73)が死亡、4人が重軽傷を負いました。また、タクシーの山本斉運転手(64)も12日に死亡。死因は「くも膜下出血」でした。

事故を目撃した人
「(走行中に)タクシーの運転手が下を向いていて、もしかしたら具合が悪かったのかもしれない」

事故の目撃者が感じた異変。一方で、タクシーの乗客の男性が警視庁に「運転手の異変には気づかなかった」と話していることがわかりました。

山本運転手の母親は・・・

山本運転手の母親
「(おとといは)元気よく出て行きましたからね。(Q.持病があったりとかは)ありませんよ、全然」

警視庁は、山本運転手が事故を起こす直前に体調に異変をきたした可能性が高いとみています。山本運転手が所属する個人タクシー協会の代表理事が13日、取材に応じました。

東京旅客個人タクシー協会 上原正明代表理事
「入ってから15年。仕事は真面目にやっていた。(健康診断は)年に2回。直近では7月に受けている。特別異常がありませんという結果」

国交省は2018年、タクシーなどの事業者を対象に、運転手に対し脳ドックなどの検査を3年に1回程度受けるよう求めるガイドラインを策定しました。しかし、昨年度、全国494のタクシー事業者を対象に行った調査では、脳ドックなどの検査を受診させているという事業者は7%にとどまっていて、山本さんが所属するタクシー協会でも受診は10%程度にとどまり、山本さんも受診していなかったといいます。

東京旅客個人タクシー協会 上原正明代表理事
「(国交省の検査は)義務ではない。検査場所が少ないイコール遠い。『どこに行けば受けられるの』とは聞きます」

警視庁は事故に至った状況を詳しく調べています。(13日17:29)