タリバン実権掌握から1か月 女性にムチの映像も

JNN/TBS
2021年9月15日 (水) 19:23

アフガニスタンの実権をイスラム主義組織タリバンが握ってから15日で1か月が経ちました。統治が進む中、貧困や女性の権利など多くの懸念が残っています。

色鮮やかな民族衣装をまとった女性。

「私が着ているのが、アフガニスタンの伝統衣装よ」

アフガニスタンの実権を握ったイスラム主義組織タリバンが女性に対して頭を覆うスカーフ「ヒジャブ」を着用しなければならないと義務づけたことに対し、いま、アフガン国外からSNSを通して抗議の声が広がっています。

タリバンが首都カブールを制圧してから15日で1か月。これまでにタリバンは女性が教育を受ける権利を保障する方針を明らかにしたものの、男性と女性が一緒に授業を受けることは許可していません。

これは、タリバン戦闘員が権利向上を訴えるデモを行っていた女性に鞭をふるう様子です。

前政権の駐ジュネーブ大使 アンディシャ氏
「女性の権利は失われ、女性や少女に対する暴力と差別はまん延している」

前の政権の駐ジュネーブ大使・アンディシャ氏は14日、国連人権理事会でこう述べていて、女性の権利が向上するかどうかは不透明なままです。

もう一つ、国民を苦しめているのが貧困です。タリバンの実権掌握を受けてアメリカは、中央銀行の資金1兆円あまりを凍結。現金が不足するなど国内の経済が混乱し、国民の生活が圧迫されています。さらにWFP(世界食糧計画)は、国内で1400万人が深刻な飢餓に直面していると指摘。食料価格の高騰に加え、深刻な干ばつで穀物の4割が失われているといいます。

前政権の駐ジュネーブ大使 アンディシャ氏
「この国で多くの人々が、命や人権を脅かされ人道危機が進むいま、世界は沈黙してはならない」

今後、タリバンが統治を進めていく中で、アフガニスタンでは人道的な危機への懸念が高まっています。(15日16:09)