群馬県44位の“魅力度ランキング”山本知事は信頼性に疑問を呈す

JNN/TBS
2021年10月14日 (木) 19:54

群馬県が44位となった民間のシンクタンクの「都道府県魅力度ランキング」について山本一太知事は先日、法的措置にも言及して批判しましたが、10月14日、改めて自身の考えを示しました。ランキングの信頼性に疑問を呈しています。

群馬県 山本一太知事
「前回、冷静にお話ししたつもりだが“激怒”というふうに報道された。ランキングそのものを否定するつもりはない。世の中には様々なランキングがあっていいと思うし、前向きな性格なので根拠のあるいいランキングであれば、そこからいろんなことを学んで、前向きな考え方ができればいい。
ただ、この『都道府県魅力度ランキング』は『魅力度ランキング』という名称に耐えられるような信頼性の高いものではない。本来であればあまり気にかけたくないが、NHKまでとりあげる。そこにはある程度の社会的影響力があるものですから、なかなかスルーできない。結構冷静にコメントしたことがわかっていただければ。

問題は、社会的影響力のあるランキングに説明責任が伴うが、それが十二分に果たされていない。25位くらいから47位まで7点差の中につまってる。7点差は我々が検証チームでご協力いただいた統計の専門家も誤差の範囲だと言っている。誤差で動くものをなぜ下位の方のランキングまで出さなければいけないのか、みなさん疑問を持っていた。
私が期待していたのは、これ(下位のランキングまで出すこと)に対する反論でブランド研究所の方から一切ない。誤差の範囲だから理論的に言えば全体的に動かしてもわからないし、ランキングの考え方が発表されていない。公開されていないから、なぜこっちが44位で45位なのかわからない。それはおかしいのではないかと思っている。

ここで発信した目的は、このランキングが極めて魅力度というものを反映しているのではなくて、ずさんだし、信頼度が低いということを県民、国民、メディアに正確に理解してほしいから。「法的措置」が先走ったが、私の考えはこのランキングに魅力度が正確に反映したものでない、ずさんなものだと県民、国民、メディアにわかってもらうために法的措置が有効であれば検討するということ。
(法的措置を)やると決めたわけではない。例えば法的措置を検討する中でランキングの信ぴょう性が議論される。そういう形で求めているものが達成されるのであれば1つの選択肢として検討する。ですから、4位下がって激怒してるというわけではない。社会的責任を果たしてほしい、魅力度ランキングという名称に耐えられるものでないと知事として認識している」

報道陣:
10月12日の会見と比べるとトーンダウンしたようだが?

群馬県 山本一太知事
「下がってはいない。前回かなり冷静に言ったのに、激怒って捉えられたから。優しく言ったんですよ、私もともと言葉の圧が強いから。かなり冷静に言ったのに、すごい怒ってるって捉えられたので、ちょっとややスタイルをやわらかくしているだけ、基本的に言ってることは変わらない」

報道陣:
前回知事は「下がった」と言ったが、調査会社は群馬の点数は下がってない、他が相対的に上がったと。

群馬県 山本一太知事
「そういうコメントは相手にしたくない。(点数が)上がった理由がわからないし、誤差の7点もなぜ上がったのか下がったのかわからないから、説明になってない。それを判断するための基準を公開してないから、普通の常識ではちゃんとしたランキングに値しないと思う」

報道陣:
改めてどういう検討を庁内でされているのか。

群馬県 山本一太知事
「(法的措置は)選択肢の1つとして考えてるだけで、決めたわけでない。ランキングの内容・正体をわかってもらうためにこれ(法的措置)が有効な手段になるのであれば可能性の1つとして検討したい」

報道陣:
法的措置とはつまり名誉棄損ってこと?

群馬県 山本一太知事
「法的措置をとるか決めてないけど、このランキングの信頼性が低いということを県民、国民、メディアのみなさんにわかってもらうために、有効な手段になりうるのであれば検討したいということ。法的手段というと差し止める、損害賠償などに特化されるが、そうでないアプローチもあるはず。
今のところはいろんな選択肢を検討してるところで、法的措置をとると決めたわけではない。目的は言ったように発表することを抑えつけるだけでなくて、みなさんに考えていただいてランキングの信ぴょう性を考えてもらう意味の方策として検討してるということ」

報道陣:
もう1つの考え方として、黙殺する手段もあったのでは?

群馬県 山本一太知事
「いろんな判断があると思う。私の感覚として言うと、このままスルーするのはよくない。メディアがこのランキングを正確なものじゃないという認識があるならいいけど、毎年情報として発信されて、納得できないデータをもとに結果発表している。やはり県のイメージに対してマイナスな影響を及ぼす可能性があるということであれば、このランキングは不正確だとしっかり言っていかなければいけない。
黙殺する手もあるし、スルーする手もあるし、好感度を考えるとユーモアで返すとかあるけど、県知事としてはスルーできない。ランキングの中身をしっかり県民に知ってもらうということがいろんな意味でプラスに働くと思う」
(14日18:21)