レバノン 去年の大規模爆発めぐるデモで銃撃戦6人死亡

JNN/TBS
2021年10月15日 (金) 10:50

中東・レバノンで14日、抗議活動を行っていたデモ隊に何者かが発砲し、6人が死亡するなど混乱が広がっています。

AP通信などによりますと、14日、首都ベイルートで去年8月に起きた大規模爆発の調査をめぐり、イスラム教シーア派系住民による抗議活動が行われていたところ、何者かがデモ隊に向けて発砲し、軍が出動する大規模な衝突に発展したということです。

これまでに6人の死亡が確認されていますが、多数のけが人が出ているとの情報もあり、今後、死者の数は増える可能性もあります。

銃撃戦が発生したのは、1990年まで続いた内戦でイスラム教シーア派勢力とキリスト教勢力の民兵などが衝突した場所の近くだということです。デモを主導していたイスラム教シーア派組織ヒズボラはキリスト教勢力を批判していますが、誰が最初に発砲したのかは分かっていません。

「モザイク国家」とも言われるレバノンでは、去年の爆発以降、混在する18の宗教・宗派の対立が表面化し、1年以上の政治的空白を経て先月、ようやく新内閣が発足したばかりでした。

史上最悪レベルの経済危機に見舞われているレバノンでは、国営の発電所が1日数時間程度の送電しかできないほど燃料が不足していて、国民生活が圧迫される中での武力衝突は、さらなる政情不安を招く恐れが出てきています。(15日03:05)