点字ブロック歩きスマホ続出で危険も 「私にとって命綱」

JNN/TBS
2021年11月26日 (金) 16:36

街を歩くとたくさんの人がしてしまう“歩きスマホ”。取材によって、歩きスマホをしている人が無意識にやってしまうある「共通点」が浮かび上がりました。

東京・新宿駅前を歩いている人を見てみると・・・手にはスマホ、スマホ、スマホ。
今や珍しくなくなった歩きスマホですが、何人かには“ある共通点”がありました。

それは・・・

記者:
あちらの男性、スマホをずっと見ながら点字ブロックに沿って歩いています。

足元に見えるのは点字ブロックです。点字ブロックとは本来、視覚に障がいがある人を安全に誘導するためのもの。
しかし街では、スマホから顔をほとんどあげずに点字ブロックのすぐ横を歩き続ける人が続出。

記者:
今ぶつかりそうになりました。危ないです。

キャリーバッグを引く男性も、点字ブロックから全くずれることなく歩いていきます。
一体なぜなのでしょうか?実際に点字ブロックに沿って歩いていた人に聞いてみると...

点字ブロックに沿って歩きスマホをしていた人:
どうしてもスマホを見ちゃうとまっすぐ行くかどうか不安になるので、目印的にちょっと活用しているのかな。

もしかしたら色かもしれないですね。黄色なので(スマホに)集中してるけど脇にちょっと見えてると思います。

顔をあげなくても、点字ブロックに沿えばまっすぐ進めるため、ついつい歩いてしまうといいます。
周りに注意して実際に歩いてみると、スマホに目線を落としたままでも視界には点字ブロックが。

点字ブロックに沿って歩きスマホをしていた人:
目立っているから無意識に歩いてしまっているのかもしれない。

こうした状況に不安を感じているというのが齊藤エトナさん。
弱視の齊藤さんにとって、点字ブロックは外を歩くときには欠かせない道しるべです。

齊藤エトナさん:
点字ブロックは命綱ですよね。(点字ブロックで)スマホを見ながら歩いたりしていただきたくない。

齊藤さんは、ここ2、3年、点字ブロックに沿って歩きスマホをする人とぶつかりそうになることが増えたといいます。

東京都盲人福祉協会によりますと、すでに点字ブロック上で、視覚障がい者と歩きスマホの人がぶつかるケースが複数発生。
中には白杖が折られたり、転倒し、救急搬送される事案もあったということです。

スマホの普及とともに社会問題となっている歩きスマホ。
今年7月には歩きスマホをしていた女性が東武練馬駅の脇の踏切内で電車にはねられ死亡する事故も起きました。女性はスマホに熱中していて、踏切内に入ったことに気づかなかったとみられます。

東京都の荒川区など自治体の中には、公共の場での歩きスマホを禁止する条例を制定しているところもあります。

今回浮かび上がった点字ブロックでの歩きスマホ問題。やっていた人は無意識にしていたといいます。

点字ブロックに沿って歩きスマホをしていた人:
私も歩いてる感覚がなかったので気を付けようと思いました。

ほんの少し意識を変えることが、思わぬ事故を防ぐことに繋がります。(25日16:34)