羽生結弦が本音で語った「僕自身のスケートって皆さんのモノ」3度目のオリンピックと4回転半ジャンプへの思い

JNN/TBS
2022年1月13日 (木) 20:46
羽生結弦が本音で語った「僕自身のスケートって皆さんのモノ」3度目のオリンピックと4回転半ジャンプへの思い

北京五輪のフィギュアスケート・男子シングル代表に内定した羽生結弦がオリンピックの切符を手にした全日本フィギュア選手権の翌日に3連覇への挑戦と4回転半ジャンプへの思いを語った。

Q.オリンピック3度目の出場、おめでとうございます。
羽生「おめ・・・あ、ありがとうございます。おめでとうございますって言っちゃった(笑)」

Q.ご自身にとって特別な舞台ですから「おめでとう」て、自分に声をかけたのかもしれませんね。
羽生「それは無いかな。正直、頭まわってないんじゃないかな。やっぱり昨日(全日本)全力を出し切ったんで疲れてはいると思うんですけど、でも取材受けてる時にやっぱりオリンピックだなって思いますね」

Q.各局のテレビ取材を受けてですね。
羽生「(過去2回の)オリンピックで金メダルを取った時も寝る暇がなく、ずっとこういう感じでインタビューを受けていたので何となくそれを思い出して楽しい気分にはなってます」

羽生は前日の記者会見で『全日本で(五輪出場権を)勝ち取りました。出るからには・・・』3秒間の沈黙後『勝ちをしっかりと掴みとってこられるように』と発言。

Q.代表内定が決まった直後の会見で『出るからには勝つ』という発言があって、その間に少し間があったかと思いますが、どんな思いがありましたか?
羽生「やっぱり覚悟が必要で、勝つって言うことってそんなに簡単じゃないですよね。昔は勝つためだけにやっていたんですけど、今は勝つためだけにやってない自分が少なからず存在していて。でもオリンピックって勝たなきゃいけない場所なんですよ、僕にとっては。たとえそれが3連覇っていう自分が思い描いていなかったものだったとしても。でもオリンピックに出るからには、あそこは勝負の場なので勝たなきゃいけないと思ってるんですよ。だから『その覚悟がお前にあるか』って問いながら言っていたと思います」

Q.その問いかけた答えが『勝つ』という言葉ですか。
羽生「結局4回転半をおりたいのは勝ちたいからなのかなって。最終的には。オリンピックってやっぱり勝たないと本当に意味がないんですよ自分は。特に自分は。皆さんにとっては・・・なんだろ僕の気持ちを押しつけるわけでは全くなくて、僕はやっぱり本当に二連覇っていうものを人生かけて追い続けて、本当にいろんなものを積み上げて二連覇を掴み取って、今度は三連覇っていう、そこまで考えてなかったので。もしかしたら、もしかしたらそれが消え去ってしまうんじゃないかとか。思ってもいるんですけど、でもやれるんだったら取ってやろうじゃないかって。自分に言い聞かせながらやってますね。三連覇をとるためには間違いなく4回転半が必須になっていてそれを成功させないと、僕は心の中から勝ったと言い切れないと思うんですよね。平昌オリンピックのフリーが終わった時みたいに。あの時は勝ったと思っていたんで。もちろんいろんな可能性はあったと思いましたけど自分自身に勝ち切れたと思ったんで。だからまたあの時以上に自分の心の中から勝てたって思いきれるように。自分の演技だけでそう思えるように、また突きつめて練習したいと思います」

■勝つための4回転半ジャンプ
前人未到の大技4回転半ジャンプは今の羽生にとって『挑戦』という言葉以上の特別な意味を持っているという。

Q.全日本選手権で4回転半ジャンプに挑戦されて、足の状態はどうですか。
羽生「もちろん、痛み止めを飲みながらやってる事は間違いなくやってるんですけど、でもそんなに強いものは飲んでなくて平昌オリンピックとかに比べたら本当に3分の1ぐらいに済んでるので、まあ人間が飲めるっていう推奨されている量で済んでるので全然、大丈夫ですね。まあ間違いなく蓄積されているダメージだったりだとか全日本に向けて無理した部位とかもあると思うのでしっかりとケアをしながら。何よりもオリンピックで4回転半を飛びたいって気持ちは強くありますけど早く練習したいって気持ちもありますけど出れなきゃ意味がないので練習できなきゃ意味もないですし、しっかりやっていきたいです」

Q.ファンからは見たいという声もあれば体への負担を考えて心配だという声もあったり、どうとらえていますか
羽生「難しいなとは思います。たぶんきっと一番感じているのは僕だと思います。見てくださる方々もたぶん難しいなっていうことはわかってくださっていると思いますし、気持ちをすごく寄り添わせてくださってるのもわかるんですけどでもなんか昨日、今日と過ごしてみてやっとなんかみんな心の底から4回転半おりてほしいなって思ってもらえるんじゃないかなって今、思っています。今までは、確かに夢は叶えてほしい。けど降りたら辞めちゃうんだよなっていう怖さみたいのものが皆さんの中にあってたぶん報道している方々の中にもあって、だからこそ僕が全日本に来た時にオリンピック出ますって、その覚悟できましたって言った時にすごくみんな嬉しそうにしてくれて、それもまた嬉しかったんですよね。こんなに望まれているんだなと。僕自身のスケートってもう僕の手から離れ切っているわけじゃないですけど。皆さんのものなんだなって。だからもちろん滑り切るのは僕ですし最後まで頑張り切るのは僕なんですけど、皆さんが期待して下さっている姿を僕は全うしていきたいなと思います。それが4回転半ジャンプであってオリンピック三連覇だと思います」

Q.優勝会見でも皆さんの為にという言葉があったりして、これまでのオリンピックとはちょっと違う気持ちですか。
羽生「僕自身が心からオリンピックに出場することを望んでいたかといわれたら、それは今までの人生の中ではなかった。そう考えるとやっぱり一番は皆さんの為にかなと。でも今までの競技人生全部振り返った中で一番良かったのは皆さんの為にって誰かの幸せのためにって滑った時が一番良かったんで、それを信じてまた自分を追い込んで頑張りたい。これからも応援よろしくお願いします。また北京五輪まで頑張ります」

■羽生結弦
1994年仙台市生まれ。4歳からスケートを始める。2010年世界ジュニア選手権に中学3年で出場して優勝。2014年ソチ五輪で日本人男子初となる金メダリストを獲得。2018年平昌五輪で連覇を達成。(13日19:01)