パレスチナ人記者銃撃で死亡 自治政府はICC提訴の意向

TBS NEWS DIG Powered by JNN
2022年5月14日 (土) 06:18
パレスチナ人記者銃撃で死亡 自治政府はICC提訴の意向

中東・パレスチナ自治区ヨルダン川西岸地区でパレスチナ人ジャーナリストが銃撃され死亡した事件で、パレスチナ自治政府はICC=国際刑事裁判所に提訴する意向を示しました。

中東の衛星テレビ局アルジャジーラのジャーナリスト、シェリーン・アブ・アクレさんは11日、ヨルダン川西岸地区でイスラエル治安部隊による作戦を取材中に銃撃され死亡しました。

パレスチナ自治政府のアッバス議長はアブ・アクレさんの追悼式で「全ての責任はイスラエルにある」と非難。

一方のイスラエル側は、パレスチナ人戦闘員に銃撃された可能性を指摘しています。

13日にはイスラエルが占領する東エルサレムで、アブ・アクレさんの棺を運んでいた参列者とイスラエル治安部隊が衝突。怒号が飛び交い、ゴム弾や催涙弾が撃ち込まれる中、アブ・アクレさんの棺が地面に落下しそうになるなど、周辺は極度の緊張に包まれました。

ロイター通信によりますと、治安部隊は霊柩車での移動を要求したものの、集まった参列者らがアブ・アクレさんの棺を担ぎ、行進が始まったということです。

イスラエル治安当局は、その後、群衆からの投石が確認されたため制圧せざるを得なかったと説明しているということです。

アブ・アクレさんの死をめぐりパレスチナ自治政府はイスラエルとの共同捜査を拒否。ICC=国際刑事裁判所に提訴する意向を示しました。

ただイスラエルは、ICCの権限を認めておらず、過去にもヨルダン川西岸地区の入植などをめぐる戦争犯罪について、ICCへの協力を拒んでいるため、実効性のある捜査が実現できるかは不透明です。