夏も「インフルエンザ」に要注意?世界で感染増加【ひるおび】

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2022年6月24日 (金) 16:06
夏も「インフルエンザ」に要注意?世界で感染増加【ひるおび】

都内の小学校で、インフルエンザによる今季初の“学年閉鎖”措置がとられました。世界で見ても、コロナ禍で落ち着いていた流行の波が、増加傾向にあります。
なぜ夏のこの時期にインフルエンザなのか?今後日本で流行する可能性は?専門家に聞きます。

■マスクや黙食…感染対策を実施中でも、小学校で“学年閉鎖”

東京都内で、インフルエンザで学年閉鎖となった小学校があります。
6月17日から、3年生のクラスで発熱などで欠席する児童が急増。さらに咳や喉の痛みを訴える児童が増えました。3年生合計45人のうち14人がインフルエンザに感染したことが判明し、21日、22日の2日間、3年生の2クラスを学年閉鎖するという措置を取ったということです。東京都内の公立学校でインフルエンザによる臨時休業措置を取ったのは今シーズン初めてで、2年3か月ぶりとなります。


インフルエンザには、38度以上の高熱や頭痛、倦怠感などの症状があり、子どもは中耳炎や気管支喘息になることもあります。

日本ではインフルエンザは冬に流行るとされています。1月から3月ごろに患者数が増加し、4月から5月にかけて減少するというのが毎年のパターンですが、流行の程度とピーク時期は、その年によって異なります。

現在多くの小学校では、屋内ではマスクを着用し、黙食も徹底されています。屋外ではマスクを外すことを推奨されてはいますが、なぜこの時期に多くの児童がインフルエンザに感染するのでしょうか。

■「夏のインフルエンザは見逃されやすい」専門家の見解は

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ーーなぜ夏にインフルエンザが流行したのでしょうか。

東北大学大学院 小坂健教授:
インフルエンザは高温多湿が苦手なので、通常寒くて乾燥している時期に流行ることが多い。ただ調べてみると、一年中かかることはあり得ます。例えば香港など亜熱帯の地域でも、ずっと出ていることは出ているんですよね。起こりうる可能性はあるが、なかなか今まで見つかってこなかったという部分があると思います。
コロナとインフルエンザの両方を診断できるキットもできていますが、今の時期はあまりインフルエンザの可能性を疑わない。日本では、ワクチンも10月頃から始まります。そこからインフルエンザシーズンとしていろいろな調査が活発化するので、それ以外の時期は見逃されていた部分はあると思います。

ーーどのような対策が必要ですか?

小坂教授:
新型コロナの対策と基本的には同じで良い
と思っているので、この話があったからと言って、「マスクを外すのをやめよう」とかそういう話ではないと思うんですね。逆によくインフルエンザを発見できたなというふうに私は思っています。

ーーワクチンを打っていなくても、タミフルやリレンザなどの薬は効きますか?

小坂教授:
ワクチンを打っていなくても、治療薬の効果は非常にあります。ワクチンも、「不活化ワクチン」なので、感染を予防するというよりは、重症化の予防という形になります。

■世界で“インフル感染”増加 今後日本でも流行の兆し?

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インフルエンザの全世界での流行の波はどうなのか。
WHOの発表によると、コロナ禍である2020年の半ば頃から落ち着いていたのが、2021年の年末から少しずつ、増えてきているということがわかります。

さらに2022年の4月から、オーストラリアでインフルエンザが急増しています。2021年の8月(オーストラリアでは冬)と比べても、今は3倍以上に増えてきています。

背景には、
▼マスク着用義務の廃止
▼入国規制の解除
などがあります。

オーストラリアは南半球にあるので、今は冬の時期です。インフルエンザの流行は、南半球から北半球に移動すると言われています。従って、日本で打っているワクチンの型は、南半球の流行を参考に決めています。

ーーオーストラリアと日本で同時にインフルエンザが見つかっているのはなぜでしょうか?

小坂教授:
インフルエンザは豚や鳥など感染した動物が持ち込まれたり、人が移動することでも流行します。今までコロナで抑えられていた人の移動が活発化していますので、これまでのような感染が冬の時期に日本で起こることもあり得るし、夏の時期に持ち込まれることもあるんだろうと思いますね。

ーーオーストラリアで流行っているインフルエンザと同じ型でしょうか?

小坂教授:
確認してみないとわかりませんが同じものである可能性はあります。
A型の2種類(ソ連型・香港型)とB型、その3つが大体流行するんですが、数年前、夏に沖縄で流行ったのはB型でした。ある程度大きな流行を起こすと考えられているのはA型です。

ーー今オーストラリアで流行っているインフルエンザが、冬に日本で流行りますか?

小坂教授:
その可能性があると思います。これまで通りコロナの対策を続けていけばそれほど大流行にはならないと思っていますが、10月ぐらいから始まるインフルエンザのワクチンも一緒に受けていただくということが今後必要になります。

落語家 立川志らく:
お話を聞くと、マスクを基本的にはみんなつけてるから、日本ではそこまで大流行はしないんだろう。ただ免役がね、ここ何年間かインフルエンザにかかっていないから、そこら辺は心配ですけどね。


ーーコロナ禍で免役が弱っているということはありますか?

小坂教授:
そうですね。やはりインフルエンザに感染することによって抗体が保たれている場合もあります。特に子ども達の多くは、これまでインフルエンザに感染していない。新しいものが入ってきた時に、多くの方が免疫を持っていないので、より大きな流行が起こる可能性はあると思います。

コメンテーター 中川翔子:
対策としては、油断しないで手洗いうがいを続けるしかないということなんでしょうね。コロナ禍以降みんな風邪すらひかなくなって、ちょっと油断してた部分があると思うんですけど、もうコロナも風邪もインフルも、そしてサル痘とかいろいろ聞きますのでね、ちゃんと忘れないようにすることですね。

恵俊彰:
先生がおっしゃったみたいにそんなに恐れすぎずにね、ちゃんと手洗いうがいして、もし感染したとしても、薬もあるわけですから、早めの対応をするのが一番ですね。

(ひるおび 2022年6月23日放送より)