「手足口病」「RSウイルス」なども増加傾向…コロナだけじゃない“こどもの発熱” 親が注意すべきポイントは?医師が解説

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2022年8月4日 (木) 21:24

新型コロナによる感染拡大が続く一方で、「手足口病」や「RSウイルス」などを原因とした“こどもの発熱”が増加傾向に。いつもの「かぜ」との違いをどう判断すれば?親が注意すべきポイントをまとめました。

井上貴博キャスター:
こどもの発熱について、どんなことに気をつけるべきなのか、親が注意すべき点なども含めて見ていきます。

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まずは新型コロナについて、全国的に濃厚接触者・感染者を含め休園を余儀なくされてしまう保育所が増えています。

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横浜市にある三ツ境たんぽぽ保育園では、7月末に職員10人、園児9人が陽性判定を受けました。紺野のぞみ園長は「あと5人陽性者が出たら休園にすべきだと思っている。保護者も職員も不安とストレスでいっぱいの状況」とに話しています。

■「手足口病」都内で流行の可能性…コロナだけじゃない“こどもの発熱” 

一方、こどもの発熱は新型コロナによるものだけではありません。親子3人暮らし、お子さんが2歳の事例です。

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7月24日に38度を超える発熱が確認されました。2日後、40度近くの発熱が続き、まず疑ったのは「新型コロナウイルス」でした。かかりつけ医に250回近く電話し、受診。PCR検査を受けたところ27日に、陰性となりました。

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病院では「かぜ」と診断されるものの、少しおかしいなということでしっかりと見てもらうと、28日に病院で「手足口病」という診断を受けました。

母親は「コロナじゃなく安心したが、手足口病も感染症で普通のかぜとは違うので神経を使った」としています。

手足口病とはどんな病気なのでしょうか。

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主な症状としては
・口や手足などに2~3ミリの発疹
・発熱は約3分の1にみられる
・まれに脳炎などの合併症を引き起こす


と言われています。

東京都の週ごとの1医療機関あたりの報告数は、7月25日~31日には▼4.75と「警報開始基準」の▼5に迫っているというところまで来ました。都内全域に「手足口病」の流行が広がる可能性が指摘されています。

気を付けたい発熱は他にも多くあります。

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「RSウイルス」
・38~39度の発熱や鼻水など。
軽いかぜの症状から重い肺炎まで様々な症状があり、小児科からの患者報告数は10週連続で増加しています。

「ヘルパンギーナ」
・38~40度の発熱
・のどの粘膜に発疹
のどが痛くて飲食を嫌がり、脱水症状を起こしやすく、6月ごろから患者報告数が急増しています。

■“こどもの発熱”親が注意すべきポイントは?医師が解説 

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こどもの発熱の注意点を森内教授に聞きました。
いつものかぜとの違いチェックし▼食事 ▼水分 ▼おう吐 このあたりに大きく異変があるので、いつものお子さんの状態を把握しておくことが基本線だというふうにおっしゃっています。

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“医師に相談した方が良い症状”
・「ゼーゼー」など息づかいが早い
・食事や水分が取れない

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“救急車を呼んだ方が良い症状”
・意識がもうろう
・ひきつけ
・興奮状態

ホラン千秋キャスター:
こどもたちというのは、自分の状況をうまく言葉にできない場合があるので保護者の皆さんがきめ細かく何がいつもと違うのかっていうのを観察するのが重要そうですね。

萩谷麻衣子弁護士:
私も最初のこどもが1歳になる前に40度ぐらいの熱を出して、心配で夜中に救急車呼んで病院に行ったことがあるんですね。そしたら先生に、こどもというのは熱を出すものだから、もっと本当に救急で来る必要があるかどうか、よく見てくださいと言われて、森内先生がご指摘してくださったような食事・水分、肩でゼーゼーしてないか、痙攣がないかを見るようになったんです。そうなると、2~3日でやっぱ元気になるということもあったんですけど、今から考えると、やっぱり親だと判断できないところもあるので、オンラインで5~10分でもいいからこどもの様子を見てもらえるような仕組みがあるといいなと思います。

ホランキャスター:
いつもと状況が違うと、心配で救急車を呼んでしまったりということはあると思うんですけれども、そんなときに心がける点はありますでしょうか?

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長崎大学大学院 森内浩幸教授:
熱の原因が新型コロナであれ、手足口病、ヘルパンギーナ、RSウイルスであれ、基本、特別な治療があるわけではありません。ですので、やっぱり普段のかぜと比べて違いがないかどうかをしっかり見定める。どれが原因かということではなくて、今のお子さんの状態がどうであるかということの方が大事です。

何が原因であっても脱水症状を起こしていれば点滴をしないといけないかもしれない。呼吸が苦しければ、酸素投与したりするなど、サポートしてあげないといけないかもしれない。

まれではありますけれども、“救急車を呼んだ方がいい症状”というのは、急性の脳炎とか脳症を疑わせるような症状であり、ほとんどは実はそこまで深刻なものではないことが多いんです。

もしそうであれば、一刻も早く対応しないといけないと思います。ですので、いつものかぜぐらいだなと思ったときに、お子さんを何時間待ちの発熱外来に行くと、何より当人にとってきつい思いをさせる、病気の治りが悪くなってしまう。そしてもう一つは、本当にすぐに医療の提供が必要となるようなお子さんが、すぐに対応できなくなってしまうという両方の意味でのマイナスがあると思います。

ただ、そうは言っても心配の気持ちは当然なので、それぞれの地域での救急相談の電話とか、かかりつけの先生への相談、場合によっては臨時の診療施設、どうしても自分のクリニックでは疑似患者を見れない人たちがローテーションでみるような体制を作るとか、いろんなことをそれぞれの地域で知恵を出して、工夫して作っていただきたいなと思います。

井上キャスター:
こどもたちにおける新型コロナウイルスの感染リスクは、どう捉えればいいでしょうか。

森内教授:
例えば、今流行っているRSウイルスは新型コロナウイルスよりも圧倒的に危険なウイルスということになります。RSウイルスの方がもっともっと怖いウイルスです。ですので、どれが流行ってるからということではなく、やはり基本お子さんの様子をしっかり見るということにはなると思います。

ただ今の新型コロナ「オミクロン株」になって、熱性けいれんを起こしやすくなるとか、それから「クループ」という声が枯れてゼーゼーする息づかいになるような、病気を起こしやすくなったということも言われています。

また喉が痛いために水分が取れず、脱水症状を起こすこともあったりしますので、新型コロナだからということでの心配ということよりも、その中の一部は、すぐに医療の手が必要となることもありますので、そこをしっかりと見定めて相談をしながら受診をしていただきたいなと思います。