“サイズは2倍で価格は通常とほぼ同じ” 異常気象被害の“規格外野菜”をお手頃販売

TBS NEWS DIG Powered by JNN
2022年8月5日 (金) 19:18

災害級の異常気象による被害に苦しむ農家と、歴史的な物価高に悩む消費者。双方を一気に救おうとする、新たな取り組みが始まっています。

強い日差しが降り注ぐのは、収穫の最盛期を迎えたカボチャ畑。

記者
「手元の温度計は39度をさしています」

この暑さでいま、カボチャにある異変が起きています。猛暑の影響で急激に生育が進み、例年の2倍ほどの大きさに“巨大化”してしまったのです。

カボチャ農家
「1つが3キロ以上のカボチャになっていて、一般的に市場に流通しづらいカボチャになります」

大きなカボチャは機械でカットしづらいことから出荷が難しく、損失額は300万円にもなるといいます。

カボチャ農家
「味は例年以上においしい」

そんなピンチを救おうと、食品通販会社が始めたのは規格外の野菜を買い取り、割安で販売するサービスです。

オイシックス・ラ・大地 東海林園子執行役員
「価格はそれほど変わらずに、サイズを大容量でお得に届けさせていただきます」

この“巨大カボチャ”、サイズはおよそ2倍ですが、価格は通常とほぼ同じ。さらに、購入額の5%分のポイントがもらえます。物価高で野菜を少しでも安く購入したいという会員が多く、その日のうちに完売するといいます。

オイシックス・ラ・大地 東海林園子執行役員
「生産者サイドではフードロスを解決でき、お客様のところでは少しでもお求めやすく、商品をご購入いただける」

ピンチの農家を助ける取り組みはほかにも…

次々と売り場に並べられる千葉県産の梨。

記者
「小さな傷やへこみがついていますが、実はこれ、雹によるものなんです」

JAいちかわは梨の「雹」被害は13億円にものぼると発表。先月下旬に行われた、梨の出来栄えを確認する査定会では…

JAいちかわ果樹部会 荒井一昭部会長
「我々としては相当、苦痛な状況。何とか助けてもらいたい」

「雹」被害にあった梨に熱い視線を送るのは…大手スーパー、イオンのバイヤーです。

イオンリテール食品部果実バイヤー 新行内潤一さん
「(参加したのは)生産者支援も含めてですね。とてもおいしかったんで、傷があっても販売できるレベル」

こうして査定された梨は大袋で、通常より2割ほど安い1袋1280円で店頭に並びました。

買い物客
「少しでも支援につながるのであれば、うれしい。こちらも安くて助かりますし」

相次ぐ異常気象と歴史的な物価高。生産者と消費者、双方を救う取り組みが始まっています。