【旧統一教会】訪問の生稲晃子参院議員 荻生田政調会長 経緯を説明「悪いうわさは…」

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2022年8月18日 (木) 20:18

生稲晃子参院議員が、8月18日、萩生田政調会長との旧統一教会関連施設の訪問について取材に応じました。また、旧統一教会めぐり政府の関係省庁連絡会議が行われました。政治家と教会との「接点」が続々と判明も、政府として「調査は必要ない」という答弁書を閣議決定しています。この裏にはどんな考えがあるのでしょうか?

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■旧統一教会に訪問の萩生田氏「苦しんでいる人に少し思いが足りなかった」

ホラン千秋キャスター:
自民党と旧統一教会の接点が次々と明るみに出ています。

井上貴博キャスター:
政権与党自民党として調査を行うのか、そして今後団体との関わり方、基準を設定するのか、そういったところが求められています。

まず、生稲晃子参議院議員が、どういった認識そして考えだったのかということで、18日取材に応じました。旧統一教会関連施設を訪問したことについてです。

訪問先が旧統一教会との認識をもったのはいつ?

「訪問先が旧統一教会と気づいたのは、岸田総理が国会議員一人一人がきちんと調べるとおっしゃった時に、私もここで調べていただきました。そうしたらわかったということで、本当に最近のことでした」それまでは気づかなかったんだという趣旨の説明です。

当日は何を話した?

「演説ではいつも街頭演説でお話させていただいていることをお話した記憶しています。(訪問先で萩生田氏と)全く話はしていません」

訪問時、なぜ“八王子の施設”気づかず?

「暑かったので、顔を直すこととか、自分がきちんと間違いないように喋らなくてはいけないとか、そういうことに必死で…その時は周りを全く見ていなかった」

生稲さんは新人候補ですのでこういった認識なのかどうか、では萩生田さん自身はどうだったんだろうという話になります。

萩生田政調会長が、18日午後3時過ぎに記者団の取材に応じました。

▼旧統一教会との付き合いについて
「地元の支援者の中に関連団体の方がいて、付き合いが始まった。旧統一教会の昭和時代の霊感商法などは知っていたが、その後、悪い噂を聞くこともなかったため、あえて触れなかったのが正直なところ」

▼生稲氏との八王子の施設訪問について
「生稲さんは(どのような方が集まっているか)存じ上げなかったと思う」

▼今後について
「今回安倍元総理が殺害され、山上容疑者の発言から旧統一教会がクローズアップされ、いまだに苦しんでいる人がいることに少し思いが足りなかったと反省。(今後は)適切な対応をしていきたい」

というふうに話しました。この適切な対応は何なのか、具体的な発言、そして党としての方針というのは、未だ変わっていないようです。

ホランキャスター:
萩生田さんのコメントにもありましたが、苦しんだ人がいるということを、そこに思いを致らなかったという趣旨のことがありました。事件があったからこそ、今注目されていますが、なければこのままズルズルと関係は続いていたんだろうなということが推察できますよね。

萩谷麻衣子 弁護士:
ここで明るみに出たので、実態を調査するということは絶対に必要だと思うんです。萩生田政調会長の少し思いが足りなかったというのは、立場としては全く認識不足で、本当、国民を馬鹿にしてるなっていうことさえ感じます。結局、国会議員は立法府の人たちですから、霊感商法や高額な寄付などで被害者を生む団体に対して規制を作る場所であるところの国会議員が、ひどく付き合いをしているということになれば、国民から見れば、本当にこの団体をきちんと規制するような監視をするのかなという、そこに疑問が湧いてきます。自分たちがどういう形で付き合ってきたのか、どういう形で今後断ち切るのか、そこはきっちり調査をして国民に公表してほしいなと思います。

ホランキャスター:
苦しんだ人がいるということを認識しながらも支援などをお願いするということは、つまり、そちらの方が政治家という立場からすると、手伝いもしてもらえるし、皆さん一生懸命やってくれるし、得だなというふうに考えてしまうことがあるんですかね。

萩谷弁護士:
結局票集めてくれれば、自分が当選しやすくなります。でも、その票を集めてくれるのは、もしかしたら被害者の信者かもしれない。それによって投票することで、結局またイベントに参加したり、祝電を打ったりすれば広告塔になり、また信者が集まり、被害者を生む。そういう負のスパイラルを生んでいるということをもっと自覚するべきじゃないかなと思います。

■旧統一教会をめぐる政府の連絡会議「相談対応のための集中強化期間を設ける」

井上キャスター:
馴れ合いから決別して、今後こういった団体との関係を一切持たないとする。そのルールを作るはずの政治家。では、この内閣にそれができるんでしょうか?

まずは、大臣関係者で旧統一教会と接点が明るみに出たのが8人です。19人にいる閣僚の中での8人。そして、副大臣・政務官に関しては54人中23人、接点が指摘されています。

ひとつ動きがあったのが法務大臣の葉梨康弘氏が議長を務める会合が行われました。旧統一教会問題 関係省庁 連絡会議です。18日に第1回が行われました。

葉梨康弘 法務大臣
「9月初旬から(約1か月程度)相談対応のための集中強化期間を設けることといたします。この取り組みは、救いを求める声を吸い上げ、救済につなげる上で極めて重要」

この1か月間どういう体制になるのか具体的なことは今後発表がなされるようです。
▼参加
法務省、警察庁、消費者庁
▼被害実態を把握▼被害相談がたらい回しにならないよう、省庁間、縦割りをなくしていこうということで、被害者を救済する仕組み作りを速やかに進めるということです。

他にも先んじて動いたのが河野太郎消費者担当大臣で、8月12日に
「消費者庁に一番相談が最初に来るんだろうと思いますので…検討する会を立ち上げようということで指示をいたしました」
▼旧統一教会などの個別団体を意図した検証ではない▼霊感商法の検討会を8月中にも消費者庁に設置という形になっています。

ホランキャスター:
河野さんは、特定の団体だけではないということなんですね。

井上キャスター:
そうですね。まずは、消費者庁が先陣を切ろうという形の動きでした。

■旧統一教会との接点が続々判明も「調査は必要ない」

井上キャスター:
あとは教団との接点について、立憲民主党の小西洋之参議院議員が、質問主意書を8月5日に提出しています。

質問主意書(5日)
「岸田政権の政務三役に旧統一教会の関係者から選挙支援・会合出席など関係がある者がいるか網羅的に政府として調査すべきではないか」

もう少し、個人個人でやるのではなくて、政府として全体、組織として調査すべきではないか。これは調査委員会を立ち上げるなどのやり方はあるんだろうと思いますが、これについて政府としてどんな答弁書を閣議決定したのか。

答弁書を閣議決定(15日)
「個人の政治活動に関するものであり、ご指摘の関係については政府としてお答えする立場になくご指摘のような調査を行う必要はないと考えている」

調査を行う必要はないと考えている。この考えは、今も変わっていないようです。

ホランキャスター:
調査を行う必要はないと考えている、その裏にはどんな思いがあるんだと思われますか。

萩谷弁護士:
そのまま見過ごして、そのまま過ごしていれば、国民は忘れるだろうと思ってるのかもしれませんけど…政府が連絡会議を立ち上げたことは必要なことですし、やっていただきたいし、消費者庁での調査もやっていただきたいですが、それだけなら私は目くらましじゃないかなと思うんです。

結局それを調査して最終的に、霊感商法とか高額な寄付とかから被害者を救済するためには法整備をしなければいけない。その法整備をするのは国会議員。国会議員がこれまでどういう繋がりがあって、どうやって断ち切るのかということをきちっと検討して検証して解析しなければ、次につなげられない。

果たして本当に調査はしたけれども、被害救済のための立法がしっかりできるのかということに国民は信頼を置けない。だから連絡会議とか作るのも結構で、そこで調査して欲しいですけど、国会議員自身がどういう付き合いをしてどういうふうに断ち切るのか、そこを国会内で第三者等含めて組織を立ち上げて調査する必要があると思います。