子どものコロナワクチンが「努力義務」に!「義務なの?」「努力すればいいの?」「これまでと何が違うの?」皆さんの疑問にお答えします!

TBS NEWS DIG Powered by JNN
2022年8月18日 (木) 21:57

5歳から11歳の子どもへの新型コロナのワクチン接種が、早ければ来月から「努力義務」となります。義務なのか、努力すればいいのか、これまでと何が変わるのか、専門家とともに解説します。また、新型コロナに感染した子どもにあらわれる症状が変化したことがわかりました。

【写真を見る】子どものコロナワクチンが「努力義務」に!「義務なの?」「努力すればいいの?」「これまでと何が違うの?」皆さんの疑問にお答えします!

■子どものコロナワクチン接種「推奨」から「努力義務」へ

上村彩子キャスター:
8月で夏休みも終わり、9月から新学期というお子さんも多いと思います。今日は子どものワクチン接種の努力義務という言葉について詳しくみていきます。

5歳から11歳の子供のワクチン接種ですが、2022年の3月1日に開始となりました。既に半年ほど経つわけですが、8月18日公表時点の2回接種の割合は18.8%と、5人に1人以下の数字なんです。もう接種はしない、そして接種を悩んでいる方も多いとみられていますが、厚労省では、子どものワクチン接種の表現を現在「推奨」としているところを、早ければ9月から「努力義務」に変更するというんです。努力義務というのは、大人と同じレベルに引き上げることになります。

では、そもそも努力義務とはどういうことなのか?
予防接種法の規定では、「接種を受けるよう努めなければならない」としています。義務ではないですが、予防の観点から接種の協力を呼び掛けているという形です。

厚労省のこのような動きを受けて、日本小児科学会もワクチン接種への見解を変更しました。これまで接種は、意義があるとしていたところ、8月10日から接種を推奨しますと、接種を促しているんです。理由としては、メリットがデメリットを大きく上回ると判断したからとしています。

では、改めて子どものワクチン接種のメリットですが、
▼重症化を防ぐ▼周りの人にうつさない▼学校などで安心して過ごせるということが挙げられます。
一方で、デメリットとしては、副反応が起きるということです。
大人に比べて副反応が出る割合は少ないですが、接種部位の痛みや倦怠感などが報告されています。

ホラン千秋キャスター:
子どもへの接種についてどのようなお考えをお持ちでしょうか?

KARADA内科クリニック五反田 院長 佐藤昭裕 医師:
子どものデータもどんどん出てきたんで、そのデータを踏まえてやはりこういう決定がなされたと思います。これについては、いいことで私は賛成です。中身についてですが、やはり子どもの場合は、ちょっとマスクを着けることが難しかったり、そういったこともあるので、こういったワクチンで重症化予防を特に高めると、今の小児現場の医療の逼迫を少しでも和らげることができるんじゃないかなと思っています。

井上貴博キャスター:
一部の方の意見で、オミクロン株はかかっても子どもは重症化率が大変低い。その中で、デメリットの副反応をもう少し丁寧に説明してもらいたいという声があると思うんすけど…大人はワクチン接種後、一定数亡くなる方いらっしゃいますよね。海外の事例も含めて、お子さんが亡くなる事例というのは全くないんですか?

佐藤医師:
その辺のデータは、今まだ接種率が低いということもあって日本のデータというのは出てきていないところですが、亡くなる方のことが本当にワクチンの副反応だったのか、そういったことの吟味というのもすべきですし、今おっしゃったように副反応ついて起こることを丁寧に説明する。これは完全にその通りだと思います。ただ思っていたよりも、例えば心筋炎が子どもの副反応で多いのではないかと言われていましたけれども、12歳以下だと、それがもう10分の1ぐらいで少ないというデータが出てきていますので、その辺についても踏まえて、こういった決定がされたのかなというふうに思っています。

■子どものコロナの症状が変わった「高熱」「けいれい」が増加

上村キャスター:
続いて、若い世代の症状に関してのデータを見ていきます。

国立成育医療研究センターなどの研究なのですが、感染して入院した18歳未満の約850人をデルタ株流行期(2021年8月〜12月)とオミクロン株の流行期(2022年1月〜3月)に分けてそれぞれの症状を分析したものです。

まず、年齢に関して見てみると、
年齢の中央値が▼デルタ株流行期 8歳 ▼オミクロン株の流行期 6歳
オミクロン株の流行期の方が若年化している傾向が見られたということです。

そして2歳から12歳の症状に違いも見られました。
38度以上の発熱▼デルタ株流行期 19.6% ▼オミクロン株の流行期 39.3%
けいれん▼デルタ株流行期 2.2% ▼オミクロン株の流行期 9.8%
それぞれ、オミクロン株の流行期の方が増えています。

一方で、オミクロン株の流行期の味覚障害(6歳~17歳)に関しては、
デルタ株流行期の7分の1と症状によって違いがあることがわかりました。

ホランキャスター:
様々なデータをご紹介しましたけれども、特にこういったところをご注意くださいという症状や兆候などあれば教えてください。

佐藤医師:
やはり重症化という定義自体が、小児ではなかなか当てはまらないなというふうに思っています。今の重症化の基準というのは、肺炎があるか、酸素濃度が下がるかということなんですが、子どもでそれが起こるというのは実はあまりないんです。
それよりも、けいれんや脳症だったり神経的な症状が多くて重症化してしまう。中には死亡してしまった子どもの例も報告されてます。なので、その辺をワクチンが防いでくれると。このデータの中でも、入院した中でワクチンを既に打たれていた子では死亡例はまだ見られてない。全ての例が軽症だったというデータもありますので、さらなるデータの積み重ねが待たれるところです。