“煙だけ嗅ぎに”来る人も…“毎日火事”のよう、だけど絶品!炭火焼きサバ弁当店 1時間待ち当たり前の人気のワケは“懐かしの香り”

TBS NEWS DIG Powered by JNN
2022年9月20日 (火) 22:27

東京・江戸川区にある“毎日が火事だ”と話題の炭火焼き弁当店。お客さんが引き寄せられてしまう煙には“懐かしの香り”がありました。

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■「年中ボヤみたい」 “炭火焼き”にこだわる弁当店

「前を通ると火事かと」「年中ボヤみたい」

今SNSでこんな声が上がる話題の店。“1年中燃えている”という店に向かってみると白い煙に包まれた怪しい建物が…

実は炭火焼専門の弁当店、その名も「鯖の助」。謎の“白い煙”の正体は“炭火で焼く魚の煙”だったのです。

鯖の助店員
「ただいま焼き時間、1時間いただいております」

1時間待ちの超人気弁当店。もちろんお目当ては、店名にもなっているコレです。

お客さん
「今日はサバ!大体サバ」「サバさん!」

約30センチもある大きなサバの文化干しを、備長炭が待つステージへ。焦げないように何度も何度もひっくり返すことで“炭の香り”をまとわせると皮はパリっと…身はふっくらジューシーに。

思わず進んじゃうご飯はてんこ盛り。「サバ弁当」お値段700円です。

男性客は我慢できずに、車に乗るやいなや実食!

男性客
「普通のサバ食べられなくなりますよ」

すると1時間後…また買いに来た!?

Nスタ
「え、どどどういうことですか?ま、また食べるんですか?」

男性客
「これは夕飯に食べます!」

そんなお客さんにと、看板メニューのサバは…

鯖の助店主
「1回目来て、サバ食べました。2回目来て、サバみりん食べました。3回目来て、サバ味噌食べました。最後に大きいサバ食べました。楽しみがあるじゃないですか」

干物の高級ブランドの特大サバ開きなど、なんとサバだけで4種類。“炭火の焼き魚”にとことんこだわる店主はどんな人なのか。

ーー何の魚が1番好きなんですか?

鯖の助 川和秀動 店主
「サバって言うしかないでしょ」

サバだけではなく、脂ののった「ホッケ」や、香ばしく焼けた「シャケ」も弁当に。ふっくらとした「うなぎ」に、「手ごねハンバーグ」や豚肉まで、約30種類の「炭火焼き」がのった弁当を1人で調理。

時には火が勢いついちゃって、火消しなんてことも。

焼き立ての魚にこだわっているため、1日のお弁当は約500個に限定。昼のお弁当を買うついでに夕飯用にと単品の焼き魚を注文する人も多く、“売り切れ必死の争奪戦”が勃発するのです。

ーー何個買いました?

お客さん
「今日は5個です。サバと共に帰ります」

買えれば天国!ですが…

店員
「今日もう(売り切れで)受付が終了しちゃったんです」

お客さん
「え!?終わっちゃったんだって」

売り切れていたら“地獄”のおかず抜き。

■「煙をずっと浴びていたい」 “煙の罠”に耐えきれず・・・

なぜこんなに人気なのか。“モクモクの煙”にヒントがあるようです。

注文口から離れて、店の正面で待つ白い服の男性。どうやら煙の流れて行くほうに移動しているようです。

白い服の男性
「ずーっと常に(煙を)浴びていたいので」

“炭で魚を焼く香ばしい匂い”を求めているんですね。他の男性も…

お客さん
「煙から味わっていきたい、みたいな」

“香りもごちそう”っていいますからね。煙での集客効果も抜群です。

ーー匂いを嗅ぐためにここで待ってるんですか?

近隣住民
「そう、ちょっとしたら帰るんで」

ーー帰る前に匂いを嗅いでおこうと?

近隣住民
「そうそうそう」

結局、匂いだけでは耐え切れず「サバ弁当」を購入してしまいました。

さらに散歩の途中で通りかかった親子が。夕飯は牛丼が準備されているそうですが…炭火焼きの匂いをスルーできるのか?

足が止まった!

どうやら息子さんが“煙の罠”にハマった様子。お父さんは「牛丼が待っている」と必死に説得をするも…

息子
「美味しいー!やっぱり美味しいなー」

■昔懐かしい魚を焼く“香ばしい匂い”で焼き魚の良さを届ける 

店主はもともと「釣り船の船頭」だったそうですが、年々ある寂しさを感じたようで…

鯖の助 川和秀動店主
「昔は夕方になると魚焼く匂いとかよくしたけど、今全然しないですもんね」

夕飯時に流れてくる焼き魚の香り。「あの懐かしい香りがしなくなった」と釣り船を辞め、10年前に炭火焼専門の弁当店をオープン。

鯖の助 川和秀動店主
「美味しいのは分かっていても、面倒くさいから焼かない。『代わりに焼きますよ』って」

香りを存分に出せるようにと炭火焼きで。道路沿いで公園のそばにしたことで、クレームはないといいます。逆に近所の住民は…

近隣住民
「名物ですね。煙が上がってるなっていう感じです」
「涼しい時期とか、窓を開けてると香りが入ってくるので食べたくなりますね」

この時期には“秋の味覚”「サンマしょうゆ漬」の炭火焼きも。
千葉の名産・銚子の醤油に漬け込んだサンマは、天日干しに。お日様の力で旨味がぎゅっと凝縮され、醤油の香りが生臭さを打ち消してくれるんです。

都内のスーパーでは1尾300円程だというサンマ。こちらのサンマしょうゆ漬のお弁当は780円、単品だと580円とお買い得。

鯖の助 川和秀動店主
「焼き魚は本当に美味しいよというのを広めたくて、お弁当の方が沢山の人に食べてもらえるかなって」

失われつつある、昔懐かしい魚を焼く香ばしい匂い。今日もこの店からモクモクと“あの頃の香り”を届けます。