『産後パパ育休』ポイントは“分割” ライフスタイルに合わせてもっと取りやすく【ひるおび】

TBS NEWS DIG Powered by JNN
2022年10月3日 (月) 16:36
『産後パパ育休』ポイントは“分割” ライフスタイルに合わせてもっと取りやすく【ひるおび】

10月から始まる「産後パパ育休」制度。
男性が、子どもが生まれてから8週間までに、合わせて4週間の育児休暇を、2回まで分割して取得できるというもの。この“分割できる育休”が、新制度のポイントなんです。

【写真を見る】『産後パパ育休』ポイントは“分割” ライフスタイルに合わせてもっと取りやすく【ひるおび】

街の人はー
30代夫
「(職場から)長期間いなくなると、気まずいじゃないですけど…。分割の方が自分も会社もいいのかなと
30代妻(妊娠中)
「融通が利く感じがして、妻側からも嬉しいかもしれないです」

先日次女が生まれ、夫が3か月の育休を取得したという夫婦はー

30代夫
「一日中ずっと一緒にいるので、『あれ、これ、今日(目が)見えてるよね。だって笑ってない?』みたいな。妻と一緒に話してとても面白かったなと」
30代妻
「『ちょっと見てて』と言える相手がいるので、洗濯や洗い物など自分の中で(家事の)達成感があります。精神的にも落ち着いた状態で、今育児をやらせてもらっています」

パパもママも赤ちゃんも嬉しい『パパ育休』を、分かりやすくお伝えします。

■育休を4回に分けて取ることも可能

10月1日から、『産後パパ育休』制度がスタートします。

男性が
▼生後8週以内に最大4週間まで育休が取れる。この際、2回まで分割して取得が可能
▼生後8週~1歳になるまで、2回まで分割して取得が可能

というものです。

物理的に、合計4回に分けて育休が取れるようになります。
さらに、2023年4月からは、従業員が1000人を超える企業については、男性の育休取得状況の公表も義務付けられることになりました。

ーーだいぶ制度が進んできた?

事業構想大学院大学 田中里沙学長:

そうですね。でも育児休暇の制度があっても、やはり使われている率が非常に低い。女性は1年未満の育休を、8割ぐらいの人が取っているんですけども、男性は13%、14%とまだ低い数値で、しかも期間も短い。そうすると“ワンオペ”という状態になってしまって、育児と自分の生活が立ち行かなくなります。
またこれは、優秀な若手人材を企業が雇用し続けるためにも非常に重要な制度です。企業(雇用する側)が意識を変える機会になります。

■ライフスタイルに合わせ、夫婦で育休のタイミングを決める

今までは、ママが産休を取る出生から出生後8週までの間、あまり周知されていませんが、父親には「パパ休暇」というものがありました。これは期間内に1回取ったら終わりでした。

これがどうなるかというと、2回に分割できる。つまり出生後8週までママが産休を取っている間、パパも、例えば出産直後に1回取って、その後ちょっと間を空けてからもう1回取ることもできる。それぞれのタイミングで家庭で話し合って決めるという、バリエーションが増えたということですね。2週間+2週間だけでなく、1週間+3週間など、期間の配分も自分で決められます。

さらに、出生後8週を過ぎて1歳まで、ママは育休という形で、お休みを取り始めます。このときに、今までの一般的な育休制度を使うと、パパ側は1回取っておしまいということになっていました。これも今度はママ・パパ共に分割できる。お互いに、時期をずらして取ることも可能になったんです。
出産直後に家庭にコミットしたいというパパは、出産直後に取る。あるいはママの仕事復帰・再就職のタイミングでもう1回パパが取る、ということもできるようになりました。

事業構想大学院大学 田中里沙学長:
やはりいろいろなキャリアスタイルを考えている人がいて、子育てに集中したいという人もいれば、継続的に仕事をしながらキャリアを考えていきたいという人もいる。その人たちに柔軟に対応できる制度ができたというのはすごく素晴らしいことだと思います。

恵俊彰:
いずれにしても、パパの協力が必要ですね。

事業構想大学院大学 田中里沙学長:
そうなんです。パパとママが逆転してもいいわけですし、チームでどういうふうに家族を育んでいくかということに集中できる。
また、近くに親御さんがいらっしゃる方と、実家が離れている方がいる。やはり人に合わせた形で取れるような形が有効ですよね。

仕事をちょっと離れて、子育てから学べることも結構あると思うんですね。仕事の新しいアイデアになることもあるので、そこで本当にいい育みが、社会全体でできるといいなと願っています。


■パパが3か月間育休を取った夫婦はー

実際に育休を取った夫婦に取材をしました。

東京都在住30代夫婦・共働きの場合
妻は、1年1か月育休を取得。一方で夫は、出生1か月後から3か月間、続けて育休を取りました。

妻の感想
大変なことを共有できたのが良かった。ただ緊急事態宣言中ということもあり四六時中一緒にいることでストレスが溜まることも・・・」

夫の感想
「新生児期の育児に携われたことや、家事デビューのきっかけになったことが良かった。子どもの“パパ慣れ”も早かった。一方で、現実的な問題として、収入減は大きかった

■3人目誕生で休暇を取ったTBS蓮見アナウンサー

蓮見孝之アナウンサー:
私は、育児休業を取るかどうか、初めに妻と話し合いました。収入“減”というところがネックとなり、私は厳密に言うと育休ではなく、「有休」制度を使って育児期間を担保しました。(出生から数週間後に約3週間の有休を取得)

取得してよかったと感じたことは、
▼上の子どもたちがいつも通りに生活できた
▼子どもたちがいずれパパになりたいという選択をしたときに、何十年か前にお父さん仕事休んでたなということを、記憶してくれたら嬉しい
▼休みたいと上司に言いやすくなった

大変だったことは、
▼妻任せにしていた幼稚園や学校のPTAの係を引き継ぐことになり、全然よく知らなかったということを思い知らされた

恵俊彰:
会社の理解を得るのはなかなか大変なんじゃないですか?

蓮見アナ:
上司によると思いますけど、自然に話ができるといいですよね。

事業構想大学院大学 田中里沙学長:
会社側も、制度を入れたことで生産性が上がったという事例を公表していくと、追随する会社も増えてくると思いますし、育業・育休というのは社会にとってプラスの要素なんだと実証できるようにみんなで頑張っていくといいと思いますね。

落語家 立川志らく:
経営者に対する社会的プレッシャーをかける必要がありますね。「男がそんなんで休むんじゃねえ」って言うの、我々の世代だもん。そう思い込んじゃってる人がたくさんいるから。

恵俊彰:
そうじゃない世の中にして、本当に子どもを産みやすい・育てやすい環境をどうやって作るかということなんでしょうね。

事業構想大学院大学 田中里沙学長:
地域との繋がりもできますし、子育てをすることは社会のためにもなります。そういう制度が充実している会社じゃないと、若い人にも支持されない時代にこれからなってきますから。

恵俊彰:
どんどんどんどん変わってほしいですね。でも蓮見アナも子育てに参加して良かったでしょ?

蓮見アナ:
はい。子どもたちと喋る量は明らかに増えました。

(ひるおび 2022年9月30日放送より)