「僕の人生を変えてくれた」小峠英二が『キングオブコント』審査員を引き受けた“覚悟”

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2022年10月6日 (木) 12:06
「僕の人生を変えてくれた」小峠英二が『キングオブコント』審査員を引き受けた“覚悟”

"コント日本一"を決める大会『キングオブコント2022』の決勝が、今月8日(土)に開催される。今大会では、いぬ、かが屋、クロコップ、コットン、最高の人間、ニッポンの社長、ネルソンズ、ビスケットブラザーズ、や団、ロングコートダディ(五十音順)が決勝の舞台に進んでおり、松本人志、飯塚悟志、小峠英二、秋山竜次、山内健司ら審査員の投票により優勝者を決めていく。今回、2014年度の優勝者であり昨年初めて審査員を務めることとなったバイきんぐの小峠にインタビューし、前回大会の振り返りや審査員として大切にしていること、楽しみにしている組などを聞いた。

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■今の若い芸人は、やっぱり“腕が上がる”のが早い

――『キングオブコント2021』に初めて審査員を務められましたが、振り返ってみていかがでしょうか?

ものすごく疲れた記憶があります(笑)。3時間の生放送で、ネタを見てCM中も点数を考えたりしていて。こんな長時間、頭が常に何かを考えてる状態というのは経験したことなかったので大変だなと思いました。ネタが面白いか面白くないかということだけでなく、見ながらコメントも考えつつだったので脳がとても疲れました。

そして、前回の大会は非常にいい大会だなと思いました。ガッとレベルが上がったというか。『キングオブコント』の決勝に残るということに対して底上げされた感覚があります。本当に主観ですけど、2020年、2021年の以前以降で節目になるくらいのすごい大会だったのではないかと思います。単純に新しくて面白いものも沢山生まれましたし、キャラ1本で行けないレベルになってきているなと思います。前までだったら設定、キャラクターどちらかが突出していたら突っ走れることもあったかもしれないですけど、今はどちらも上手いこと融合させないと残っていけない大会になったんじゃないかなと思います。

今の若い芸人たちは、“教科書”がYouTubeとかにたくさんあるからやっぱり“腕が上がる”のが早いですよね。僕らのときはレンタルショップでDVDやVHSを借りてでしか先輩のネタを見る機会がなかったので、それってやっぱり大きな差だと思うんです。情報を得て、しっかり吸収している人たちが出てきているんだなという印象です。

■『キングオブコント』の審査員の話が奇跡的に来たらその時は覚悟しようと

――最初の組に点数をつけた時のお気持ちは?

恐る恐るでしたね。人生で初めてですから、誰かに点数をつけるの。実はこれまでにも審査員のお話はいただいてたのですが、全部断っていたんです。人の人生に関わるようなことをできればしたくないじゃないですか(笑)。でも、いつかもし『キングオブコント』の審査員のお話が奇跡的に来たらその時は覚悟しようと思っていました。僕の人生を変えてくれた大会なので。

――審査員としてどういうところに注目されていたんでしょうか?

面白いかどうかはもちろんなのですが、構成や“見たことないコント”“見たことない設定”なのかどうか見ていました。

――審査員コメントが順番に回ってくると思うのですが、コメントが被らないようにというようなことは意識されるんでしょうか?

そうですね。なるべく違う視点、違うコメントにしようと思っていますが、ただ同じ言葉でも同じ視点でもいいと思うんですよね。本当にそう思っちゃったわけだから、前の人が言ったからといって、そのコントの特化しているところがそれであれば別に変える必要もないなと。ある程度意識することはもちろん必要だと思いますけど、作り手がそこを武器としてやってるのであればいいのかなと思っています。

■いきなりスタジオに行かず、一度松本さんの楽屋にみんなで集まった

――本番前に他の審査員の方々とお話は何かされましたか?

本番前は自分の楽屋からいきなりそのスタジオに行くのではなく、一度松本さんの楽屋にみんなで集まったんです。

さまぁ~ずさん、バナナマンさんが審査員を務めている頃からの文化のようなのですが、僕も多分他の審査員の方も、それがとてもありがたかったです。いきなりあの決勝の場に行くのはやっぱり緊張感がすごいですからね。松本さんの楽屋に集まってみんなで雑談をしてちょっとリラックスすることが出来ました。

――審査員をして以降、他の芸人さんのネタを見るときに見方が変わったことなどありますか?

特に変わってないと思います。誰かのネタを見るときは基本さっき言ったような感覚で見てるかもしれないですね。もっと気楽にですけど。でも審査員の時はより細部までと言う感覚で、「このフリがあるから」とか「オチはこんな感じか」とか、僕は早めに一発目の笑いがあればいいとは思ってないので、長いなら長いなりに、一発目はそれなりの笑いがあって、そこから駆け上がっていって後半ちゃんと前のフリの長い部分をちゃんと回収できてるのかとか、そういうところを見てしまってるかもしれないです。

――審査員となった今の小峠さんの視点から、優勝したときの自分たちを振り返ってみていかがでしょうか?

自分で言うのもおこがましいかもしれないですが、あの時やったネタ2本はやっぱり強いと思います。僕が審査員として、当時無名の僕らのネタを見たら「こいつらいいな」と思える自信があります。

――ちなみにネタ作りは当時から変化している部分はありますか?

相変わらず単独ライブを開催してるんですが、前までは100%僕1人で作ってたんですけど、ここ5年くらいは作家さんと一緒に作るようになったくらいですね。スタンス的にはあまり変わってないです。

――西村さんは?

ゼロです。『キングオブコント』決勝戦の後に行われている反省会に参加させてもらってるようですけど、本当に反省しなくちゃいけないのはあいつですね。

――『キングオブコント2022』も審査員を務めますが緊張されてますか?

そうですね、10月入ったくらいから「もうちょっとで決勝だな」と考えてました。常に頭の片隅にあります。人の人生を決めるというプレッシャーもありますしね。

■こんな強メンバー揃いの中でどっかぶち抜いて爆笑を取る人たちが出てくる

――今年楽しみにしている組は?

全くネタを見たことないのはクロコップとコットンで、最高の人間も面白そうですよね。僕は事前にネタをチェックしておくとかというのは特にやってないので、当日の楽しみにしてます。

――今年のファイナリストの皆様に贈りたい言葉はありますでしょうか?

みんな面白いでしょうからとにかく楽しみですね。ファイナリストの本気度がすごいですよね。今年一番面白かった10組の壮絶な戦いになるので、もうやり切るしかないと思います。みんなにはぜひとも出し切っていただきたいです。

――最後に今大会を楽しみにしている方へのメッセージをお願いします。

こんな強メンバー揃いの中でどっかぶち抜いて爆笑を取る人たちが出てくるので、“新しいスターが生まれる瞬間”をぜひ見てほしいです。仕事の都合などで難しい方もいらっしゃるかもしれませんが、賞レースはスポーツ中継のようにリアルタイムで見るのもやっぱり楽しいと思うんです。CM中にファイナリストたちの緊張をリアルに感じたり、頭の中でネタを振り返ったりというのも面白くて良い時間だなと思うので。リアルタイムで見ることができる方はぜひ。仕事で見られないぞという方は、仕事終わりのご褒美に楽しんでいただければと思います。