三笘薫&田中碧の“夢の原点” 同じ小学校・クラブ出身の二人を知るコーチが語った「シャイ」「ひょうきん」な幼少期

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2022年12月4日 (日) 06:03
三笘薫&田中碧の“夢の原点” 同じ小学校・クラブ出身の二人を知るコーチが語った「シャイ」「ひょうきん」な幼少期

FIFAワールドカップカタール大会。日本代表はドイツとスペインから歴史的な大金星を挙げ、2大会連続で決勝トーナメントに進んだ。スペイン戦で決勝ゴールを決めた田中碧(24)と、その田中に必死のプレーでつないだ三笘薫(25)は1学年差で同じ小学校を卒業。しかも、同じサッカークラブに所属し、幼少期から共にボールを追いかけた仲だった。
彼らの幼少期と、当時描いていた“夢”とは。W杯前、二人は夢の原点でもある母校に帰っていた。

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サッカー選手になるために一番大事なことは?

神奈川県川崎市立鷺沼小学校。二人はこの日、幼少期を過ごした母校に向かった。二人をまず出迎えたのは、校庭のフェンスに掲げられた「三笘薫選手 田中碧選手 鷺沼から世界へ」という横断幕だ。 

三笘(2010年卒業):
これ、初めて見ます。初めてですよ。卒業して以来。

田中(2011年卒業):
(来るのも)卒業して以来。覚えてない。

この場所に来るのは卒業以来、約10年ぶり。学年では1つ違いの2人だが、同じ小学校、同じサッカークラブ「さぎぬまSC」の出身だ。

田中:
自分が成長したなというその実感とともに、グラウンドが小さく感じます。

三笘:
僕たちの時にあったものがなくなっているので年取ったなと思います。

休み時間もグラウンドのネットをゴールに見立て、ボールを追いかけた日々。ゴールへの貪欲な姿勢はこの頃培われたのかもしれない。

思い出のグラウンドで待っていたのは、「さぎぬまSC」の後輩たち。目を輝かせた子どもたちから、世界で戦う大先輩に質問が飛んだ。

子ども:
小学校3年生の頃、リフティングは何回くらいできましたか?

田中:
1年生の時にリフティングが16回しかできなくて、めちゃくちゃ悔しくて練習して、2年生で100回できるようになったから、3年生も多分100回くらいだと思います。

子ども:
サッカー選手になるために1番大事なことはなんですか?

三笘:
一番大事なことは「意志」だと思います。自分がプロサッカー選手になりたいという意志が強ければ練習すると思いますし、サッカーのために生活すると思うのでその意志が大事かなと思います。

田中:
サッカーが好きでみんなサッカーをやっていると思うので、その「好き」という気持ちを忘れずに。年を取っていくと楽しめなくなったりするんですけど、それでも「好き」という気持ちを忘れずに続けて欲しいなと思います。

子ども:
有り難うございます!

子ども:
三笘選手はドリブルが上手くなるためにどんな練習をしていたんですか?

三笘:
基本的にはマーカーでたくさんボールを触るよりもディフェンダーを1人呼んで1対1をずっとやっていました。

近藤夏子TBSアナウンサー:
最後に田中選手に質問ある人いるかな?

子ども:
あともう1つ三笘選手に質問があるんですけど…

田中:
三笘選手いったー!いけいけいけいけ。笑

子ども:
速いスピードでドリブルをしながら味方にパスを出したりシュートを打つにはどんなことに気をつけて練習すればいいですか?

三笘:
ボールだけ見てドリブルすると相手もどこにパスをするのかなって、あっちに味方がいてもこいつはパスしてこないだろうと思ってボールを取りに来る。顔を上げていたらパスも出せるし、パスを出そうとしたらドリブルもいける。相手DFは選択肢が分からない。常に上を見てボールを扱えるようにすることが大事かな。 

2人が学んでいた教室へ

田中:
給食食いてぇ。

近藤:
どんなメニューが好きでしたか?

田中:
カレーライスときゅうりの中華漬け。

近藤:
三笘選手の好きな給食メニューは何でしたか?

三笘:
ワンタンスープですね。

田中:
癖!普通、きな粉パンとか。笑

三笘:
美味いねん、あれが。

田中:
牛乳めっちゃおかわりしてたわー。じゃんけんして。

田中:
教室ってこんな小さかった?そこに驚きなんだけど。机が多いのかな?

三笘:
小さいね。

近藤:
ご自分がどの席だったか覚えていますか?

田中:
よく後ろ(の席)を選んでいたな。

三笘:
選べた?

田中:
1番好きだった席の替え方が「お見合い」。男が外出て、女の子が先座って。次に女の子が外に出て男が座る。男と女の子が隣。

三笘:
これが面白かったんですね。中見て(覗いて)やってたんですよ。

二人をよく知るコーチが語る幼少期

思い出話に花が咲き盛り上がる二人に、ここでサプライズ。引き出しの中から出てきたのはそれぞれの卒業アルバムだ。

田中:
めちゃ恥ずかしい。

三笘:
懐かしいですね!

二人はどんな子どもだったのか。当時の三笘選手を知る、さぎぬまSC時代のコーチ・森健太郎さんから見た、三笘選手とは―。

森さん:
(オンラインで)三笘選手お久しぶりです。誰か分かりますか?

三笘:
覚えています!

森さん:
(三笘は)基本、他の子たちと変わらず素直で良い子。シャイな部分があって、どちらかというとふざけている子を離れたところから見ているところもあったような子だったかなと。毎年夏に合宿があって、最後に思い出を文集にまとめるということがある。多くの子どもはサッカーの事を書いているんですけど、(三笘は)「スイカ割り一番最初に割れて嬉しかった」と。

三笘:
書いたなー!笑

森さん:
当時、小学校低学年で一緒にボールを蹴っていた子どもがプロの世界で活躍しているのを見ると素直に嬉しいなと思っています。

三笘:
有り難うございます。けっこう僕のことを見ているというか、そんなに記憶にあったんだなと思いましたね。僕は当時何を考えていたのか分からないので嬉しいですね。スイカ割り、覚えています。僕が割ったので最初に。それを書きたかったんだと思います(笑)。懐かしいですね。

近藤:
もうひとかたいらっしゃいます。

田中:
全然違うじゃん!ビデオだと思ったら生じゃないですか!お久しぶりです。

田中の前に現れたのは、さぎぬまSC時代のコーチ・井上達也さん。当時の田中を次のように振り返る。

井上さん:
「負けず嫌い」「一生懸命」「本気」という言葉が似合う選手だったと思います。

近藤:
どうですか?変わらず今でも?

田中:
変わらないですね、そこは。

井上さん:
家を整理していたら送ってくれた年賀状(が出てきた)。

田中:
とんでもねー年賀状おくってるんですね。「今年もよろぴく」だって。笑

井上さん:
確かにそういうひょうきんな一面もある子だったというのを思い出しました。

 井上さんには忘れられないエピソードがある。それは田中が小学校3年生、サッカー人生で大きな決断に迫られた時のことだという。

井上さん:
碧は川崎フロンターレのセレクションに受かって。さぎぬまSCを辞めるか悩んでいた時に、宮前平のファミレスでお母さんと碧と3人で話をした。

田中:
それがなんなら1番覚えている。2回行ったっすよね?1回行って決まらなくて、2回行った記憶ある。

三笘:
すごい、めちゃくちゃ悩んでますね。

田中:
めちゃくちゃ悩んでる!全然決められなかった自分まで覚えてます。ドリンクバーひたすら飲んでた。笑

井上さん:
最終的にはあそこで決断したことが今につながっていたので、素晴らしい決断だったんじゃないですかね。

田中:
頑張ります!マジで頑張ります!

卒業文集に綴られた“夢”  W杯の目標

ちょっぴりシャイな三笘少年と、負けず嫌いだけどひょうきんな田中少年。二人は卒業文集にどんな夢を書いていたのだろうか。

近藤:
なんて書いたか覚えていますか?

三笘:
なんとなく覚えています。

田中:
恥ずかしいな。

三笘:
サッカーのこと書いてる?

田中:
俺、ゴリゴリサッカーのことしか書いてないんだけど…(三笘の文集を覗いて)何なんそれ、全然違うんですけど!

三笘:
(サッカーとの)「出逢い」だから、俺。

12歳の三笘が綴っていたのはサッカーとの出逢い。

文集より
「サッカーを好きになりました」
「プロサッカー選手になり日本代表になって活躍したい」
「サッカー選手になるために頑張って努力していきたいと思います」

三笘:
懐かしいですね。

一方田中の卒業文集には原稿用紙いっぱいに夢がびっしりと書かれていた。

文集より
「プロデビュー、プロ初ゴール」
「チームで活躍して日本代表」
「世界でプレー」

最後には、誓いにも似た大きな夢も。

「世界一のプレイヤーになります」

三笘:
具体的ですね。

田中:
ちょっと恥ずかしいわ。

近藤:
日本代表で活躍するっていうのは有言実行なさっていますもんね。

二人は今、12歳の時に描いた夢の中にいる。それでも、叶えた夢が新たな夢を連れてくる。

三笘:
もっともっとレベルを上げて、どんな状況でも対応できるプレーヤーにならないとなと思います。

田中:
自分の価値を示しつつ色んなものを吸収して成長していければいいのかなと思います。

近藤:
最後にワールドカップへの意気込みを(黒板に)書いていただきたい…

「全試合ゴール 三笘薫」
「優勝 田中碧」

三笘:
全試合ゴールを決められればおのずと勝ちが近づいてくると思うので、それだけの存在になりたいですし、自分もこれだけ活躍してチームの勝利に貢献したいなという意味で書きました。

田中:
出るからには優勝したいなと思うので。周りが何と言おうとそこでピッチで戦うのは僕らなので優勝目指して、優勝したいなと思います。

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