世界の伝統料理第1位に“日本のカレー”!「なんで伝統料理?」「インドカレーよりも?」

TBS NEWS DIG Powered by JNN
2023年2月8日 (水) 21:34

2022年12月、ヨーロッパの体験型旅行サイトが「世界の伝統料理ベスト100」を発表しました。

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世界1位に選ばれたのは、なんと「日本のカレー」

「え!?なんで伝統料理?」
「インドカレーよりも?」


外国の方に聞いてみました。

「オイシー!オイシー!!」

オーストラリアからの観光客
「日本のカレーが大好き!」
「カレーが1位で間違いないね!今夜も食べに行こうかな」

インドネシアからの観光客
「日本のカレーは辛くなくて食べやすい」
「オイシー!オイシー!!」

インドカレーなどに比べて、辛さが控えめでとろみがあり、まろやかな味わいで食べやすいということで、“日本のカレー”が世界から注目されているんです。

オーストラリアからの観光客
「もうおなかぺこぺこだよ」

東京・下北沢で出会った、オーストラリア人のオースティンさんが訪れたのも、カレー屋さん。

店員
「スペシャルカレーですね。ごゆっくりどうぞ」

オースティンさん
「オーストラリアのカレーと全然違う。日本のは『濃厚な味』でコクがすごいね」

さらに、上位50位以内に、お寿司やカツ丼など、日本食が7つもランクイン。

ラーメンに関しては“とんこつ”“しょうゆ”のダブルでランクインです。

詳しくランキングを見ていきます!

21位豚骨ラーメン、30位カツ丼、46位サーモンの握り寿司

南波雅俊キャスター:
世界の伝統料理ランキング100種類のうちベスト10を見ていきます。

【世界の伝統料理ランキング】
▼1位 カレー(日本)
▼2位 ピッカーニャ(ブラジル)
▼3位 アメイジョアス・ア・ブリャンオ・パット(ポルトガル)
▼4位 湯包(中国)
▼5位 餃子(中国)
▼6位 パネーンカレー(タイ)
▼7位 セビーチェミックス(ペルー)
▼8位 ゴルメサブジ(イラン)
▼9位 ジャージェバブ(トルコ)
▼10位 ポジョ・ア・ラ・ブラサ(ペルー)
(※伝統的な料理に関する体験型旅行サイト「Taste Atlas」)

これは旅行者のサイト「Taste Atlas」に登録している方が旅行に行った先で食べたものを投票していく形で決まっていくものです。

日本の料理が12品ランクインしています。ちょっと確認したいのが、1位の「カレー」は「カレーうどん」とかも含めてカレー全般です。「カレーライス」は別で43位にランクインしています。

【日本の料理が12品ランクイン】
▼1位 カレー
▼21位 豚骨ラーメン
▼30位 カツ丼
▼43位 カレーライス
▼44位 醤油ラーメン
▼46位 サーモンの握り寿司
▼47位 餃子
▼54位 焼うどん
▼56位 エビフライ
▼67位 牛丼
▼83位 味噌ラーメン
▼85位 塩ラーメン

私、このサイトわかってるなと思ったのがとんこつラーメンの説明です。「その人気と特別さから、とんこつラーメンはもはやラーメンの一種ではなくて1つの料理としてみなすことができるだろう」っていうコメントが書いてあります。

井上貴博キャスター:
お寿司とかもっと入ってもいいかなと。

ホラン千秋キャスター:
生魚を食べてみてちょっと香りとか…っていう人がいることを考えると、ラーメンはサプライズがあるけども、苦手っていう方に転びづらいのかなって。

南波キャスター:
コロナ前ですけど、海外旅行でヨーロッパなどに行くとラーメン店にもずらっと並んでいたり、特にとんこつも人気だったりしますので、外国の皆さんもラーメンは美味しいと感じてらっしゃるのかもしれません。

ベスト3を深掘りしたいと思います。

3位 暑い日にビーチで食べるのが最高!ポルトガルの“アサリの酒蒸し”

第3位がポルトガルの「アメイジョアス・ア・ブリャンオ・パット」

日本にもそっくりな料理があるということです。文字は複雑ですけど、いわゆる「アサリの酒蒸し」です。

味付けは白ワイン・オリーブオイル・レモン汁・ニンニク・コリアンダーなどを使って蒸す。パンと一緒に楽しむ前菜で、日本に住んでいるポルトガル人の方は「店でも家庭料理でも食べます。特に暑い日にビーチで食べるのが最高!!」と話します。

その一方で、ポルトガルといえば海に囲まれている面積が多いですから、「干しダラ」をたくさん食べるのも非常に人気です。

オンライン直売所「食べチョク」秋元里奈 代表:
ランキングに入っているのは主食系が多いですけど、前菜で3位に入ってるのはすごいですね。

ホランキャスター:
材料だけを見れば自分でも作れそうな気がしますけど、多分その土地で食べるからこその、何かがあるんでしょうね。

井上キャスター:
日本の居酒屋の酒蒸しも美味しいよって言いたくなりますよね。

2位 ブラジルで大人気の赤身肉“ピッカーニャ”

南波キャスター:
2位はブラジルの「ピッカーニャ」。主にシュラスコですね。ブラジル式のバーベキューで食べる牛肉です。

部位としては“イチボ”。腰からお尻の赤身の肉です。皆さんも食べているかもしれません。

シュラスコを提供する「バルバッコア」広報
「10種類以上の部位の中でピッカーニャが1番人気」
「肉質は柔らかく脂と赤身のバランスが良い。牛の味を存分に楽しめます」

和牛よりも脂身も少ないので、より赤身の印象が強い味だということです。

そして、ブラジルにはこんな料理もあります。「泥沼にはまった牛=ヴァカ・アトラーダ」。29位にランクインしています。

日本で言う「肉じゃが」で、実際にブラジル出身の方に聞いたら、塩とニンニクで味付けをしていて、ブラジルでよく採れる“キャッサバ”という根菜でとろみがついて、泥沼のような感じ。家庭ごとに味が違うそうです。

カレーは「1位日本」以外も多くランクイン!

1位は日本のカレーでしたが、世界で大人気ということで、ランキングTOP100のうち世界各国のカレーが9種類ランクインしてます。

【ランクインした世界各国のカレー】
▼6位 パネーンカレー(タイ)
ココナッツミルクのカレーです。

▼28位 シャヒパニール(インド)
パンなどと一緒に食べるインドのトマトチーズカレーです。

▼40位 マッサマンカレー(タイ)
▼53位 バターチキン(インド)
▼55位 コルマ(インド)
▼73位 グリーンカレー(タイ)

井上キャスター:
柔道が“世界のJUDO”になったように、カレーもインドのものから日本などのものにもなったと考えられるかもしれません。

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