JRなど首都圏鉄道各社が運賃10円値上げ 定期券も値上げで駅に駆け込む人も 一方でピークを避けて割安になる「オフピーク定期券」販売開始【news23】

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2023年3月18日 (土) 15:00

18日からJRなどの首都圏鉄道8社が初乗り運賃を10円値上げします。増収分は、駅のバリアフリー化に充てられます。値上げの動きがある一方で、ピークを避ければ割安になる「オフピーク定期券」の販売も始まりました。

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3月18日 千葉で25年ぶりのJR新駅開業 首都圏鉄道8社は初乗り運賃“10円値上げ”

「春のダイヤ改正」に伴い3月18日に新たな駅が開業します。東京駅から千葉市の蘇我駅を結ぶ京葉線に誕生する「JR幕張豊砂駅」です。千葉県ではJRとして25年ぶりの新駅となります。

さらに、首都圏の鉄道で大きく変わるのが電車の運賃です。3月18日から10円の値上げ、皆さんは知っていましたか?

20代「知ってます。バイト先から交通費の申請が変わるという連絡で知った」
20代「知らなかったです」

値上げするのは▼JR東日本▼JR東海(東京-品川)▼東武鉄道▼小田急電鉄▼西武鉄道▼東京メトロ▼相模鉄道▼横浜高速鉄道の首都圏の鉄道会社8社。切符、ICカードの区別無く初乗り運賃を10円引き上げます。

さらに、JR東日本は通勤定期券も18日から約1.4%の値上げ。みどりの窓口には駆け込みで定期券を購入するとみられる客で列が出来ていました。

男性「買おうと思ってきました 明日から(値段が)上がるので。(Q.いくらお得に?)400円ちょっと」

例えば、JR東京駅から横浜駅の区間で通勤定期券6か月分を購入した場合、17日までは6万7980円でしたが、18日からは7万350円となり2370円の値上げとなります。

会社員(20代)「定期券で考えたら高いと思う」

会社員(60代)「ご時世なので仕方ない。燃料費や電気代とか上がっているので」

ただ、今回の値上げは燃料代の高騰などの理由ではありません。駅のバリアフリー化を加速させるための制度を活用したもので、値上げによる増収分は転落防止のためのホームドアやエレベーターの設置などに充てられます。

20代「ホームドアは付けて欲しいので 良いかなと」

斉藤鉄夫 国交大臣「今後 この制度を活用して鉄道駅のバリアフリー化がより一層加速していくことを期待しております」

JR東日本で約1割安くなる“オフピーク”定期券

値上げばかりではありせん。約1割安くなる「オフピーク定期券」がJR東日本で18日から始まります。各駅で異なるピークの時間を90分間で設定。その時間以外で利用すれば通常よりも割安となります。

東京~横浜間の6か月の定期券は18日から7万350円。オフピーク定期券では7750円安くなり6万2600円となります。

ただ、注意も必要です。ピーク時間帯に利用すると通常の運賃がかかり、降りるときにチャージ残高から差し引かれます。企業側にとってはフレックスタイムの導入など働き方改革を考える機会にもなりそうです。

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