
林外務大臣は19日、太平洋のソロモン諸島のソガバレ首相と会談し、ソロモン諸島が去年、中国と安全保障協力協定を締結したことについて「注視している」と懸念を伝えました。
日本の外務大臣として初めてソロモン諸島を訪問している林外務大臣は19日、ソガバレ首相を表敬訪問し、安全保障問題などについて意見を交わしました。
ソロモン諸島は2019年に台湾と断交し、中国と国交を樹立。中国とは去年、安全保障協力協定を締結していて、林大臣はソガバレ首相に対し、こうした動きを注視していると懸念を伝えました。中国が太平洋島しょ国への影響力を拡大させる中、林大臣は今回の訪問でソロモン諸島との関係強化を図り、中国による軍事拠点化をけん制したい考えです。
また、島しょ国の間で懸念が根強い東京電力福島第1原発の処理水の海洋放出について、林大臣は“共有の財産である太平洋の海洋環境を守ることは、日本が国際社会に負っている責任であり、環境および人の健康に害がないことを確保した上で行う”と説明しました。
これに対し、ソガバレ首相は、林大臣の説明を評価すると共に、引き続き日本が透明性を持って情報提供し、IAEA=国際原子力機関による評価を含め、科学的に安全性が確保されることを期待するとの考えを示したということです。
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