
国会では26日、入管施設で亡くなったスリランカ人女性の遺族による手紙が岸田総理の前で読み上げられました。
共産党 仁比聡平参議院議員
「内閣総理大臣、岸田文雄様。私たちは、2021年3月6日に名古屋入管で死亡したウィシュマの妹です。姉は、入管に収容され、飢餓状態になり、職員に、病院に連れて行って点滴をすることをお願いしたのに、聞き入れられず、そのまま死亡しました。私たちは、姉は入管に殺されたと思っています。姉の死から2年3か月が過ぎようとしていますが、姉の死の真相は明らかにならず、入管は誰も責任を取っていません。今、国会では、入管制度を変える法案を審議していると聞いています。入管制度について議論をするなら、まず、私たちの姉の死の真相を明らかにして、入管の責任をはっきりさせてください。それがないと、まともな制度は作れないと思います。私たちの声を聞いていただけませんか」
岸田総理
「まず、改めてお亡くなりになられたウィシュマさんに心より哀悼の意を表させていただきます。そしてきょうおられますご遺族の方々に対して、お悔やみを申し上げさせていただきます。その上で、ご指摘の事案について法務省においてビデオ映像を含め、可能な限り客観的な資料に基づき、外部有識者からの意見もいただきつつ、調査を行い、そして改善策を進めてきたものであると承知をしております。このような事案、二度と起こさないために、法務省においてしっかりと改善策に取り組んでもらいたいと考えております」
入管法改正案が審議されるなか、参議院の予算委員会では26日、入管施設で亡くなったスリランカ人女性ウィシュマ・サンダマリさんの遺族による手紙が、岸田総理の前で読み上げられ、岸田総理はこのように答弁しました。
遺族は質疑を傍聴した後、記者団に対し「総理はお悔やみを申し上げるとしか言いませんでした。それだけです」と話しました。
- 自民党が東京で6議席減?もし2021年衆院選で自民党と公明党の選挙協力がなかったら‥計算してみた
- 日中防衛大臣会談、中ロの日本周辺での軍事的共同行動に重大な懸念表明
- インド列車衝突事故 岸田総理がモディ首相へ「心からの哀悼の意」
- 少子化対策の財源 自民・茂木幹事長「安定財源確保に数年かかる」
- 「財源の議論をしっかりとやるべき」異次元の少子化対策の財源巡り自民党内からも異論が相次ぐ
- 「同意なしの性行為は処罰対象」刑法改正案が衆議院通過 「強制・準強制性交罪」から「不同意性交罪」に変更
- 【速報】官邸「情報連絡室」設置 千葉・茨城の震度5弱地震を受け
- 【速報】松野官房長官、北朝鮮ミサイル「宇宙空間への投入されず」
- 岸田総理が憲法改正に改めて意欲「社会が変革し、国際社会が転換期の今こそ挑戦」
- 3大臣が異例の同時謝罪 “トラブル続出”の「マイナンバーカード」 個人情報も流出…普及拡大の裏で何が?【サンデーモーニング】