
フィリピンの沿岸警備隊は来月1日から、日本、アメリカと初の合同訓練を実施すると発表しました。南シナ海で軍事活動を活発化させる中国を念頭にしたものとみられます。
フィリピン沿岸警備隊は29日、南シナ海に面するルソン島沖などで来月1日からの1週間、日本の海上保安庁とアメリカの沿岸警備隊とともに合同訓練を実施すると発表しました。
日本とアメリカがフィリピンに巡視船を派遣して合同訓練に臨むのは初めてです。
南シナ海ではフィリピンと中国との間で領有権をめぐる対立が続いていて、日本、アメリカ、フィリピンとしては中国の動きを念頭に警備能力や協力関係を強化する狙いがあるとみられます。
フィリピン沿岸警備隊は「船の操縦や通信、海上における法の執行などを訓練し、相互運用性を高めたい」としています。