
旧ソ連構成国のモルドバでヨーロッパ各国の首脳が参加する国際会議が開かれ、ロシアによるウクライナ侵攻が続く中、ヨーロッパの安全保障などについて議論しました。
「ヨーロッパ政治共同体」は、ロシアによるウクライナ侵攻後に発足したもので、2回目の会合はモルドバの首都キシナウ近郊で開かれ、EU=ヨーロッパ連合の加盟国などのおよそ50人の首脳が参加しました。
会議にはウクライナのゼレンスキー大統領が事前の予告なしに出席し、冒頭で「防空システムや戦闘機の供与が早期の平和をもたらす」として、各国にさらなる軍事支援の強化を求めました。また、NATO=北大西洋条約機構やEUへの加盟に向けた動きを前進させたいと強調しました。
会議後の会見で、モルドバのサンドゥ大統領は「ウクライナからわずか20キロメートル離れた場所で、ヨーロッパに平和を取り戻すための強い決意を確認した。必要な限り、支援を続けることをゼレンスキー氏に伝えた」と述べました。