
国連の専門機関IMO=国際海事機関は、北朝鮮による相次ぐミサイル発射について非難する決議を採択しました。IMOが北朝鮮の非難決議を採択するのは初めてです。
IMOは船舶の安全など海事問題を取り扱う国連の専門機関で、イギリス・ロンドンで海事安全委員会が開かれています。
その中で、日本や韓国・アメリカなど13か国が提出した北朝鮮についての決議案が先月31日に採択されました。
決議では北朝鮮について、「適切な事前通告なしにミサイル発射を繰り返すことにより、海洋の安全と国際社会に深刻な脅威を与えている」として強く非難。そのうえで、「国際航路を横切るような違法で予告なしの弾道ミサイル発射」を直ちに中止するよう求めています。
IMOで北朝鮮を非難する決議が採択されたのは初めてです。
今回の決議にあたり、北朝鮮は「我々はアメリカと事実上の戦争状態にあるが、朝鮮半島の特殊な安全保障を考慮しておらず、アメリカなどが政治的な目的で北朝鮮を孤立させ、抑圧しようとする意図がある」と主張し、全面的に拒否する姿勢を示しました。