
福島第一原発から出る処理水の海洋放出を前にした、IAEA=国際原子力機関による最後の現地視察が終了しました。
東電の福島第一原発から出る処理水をめぐっては、政府は今年夏ごろまでの海洋放出を予定していて、それに先立ち、放出計画の安全性などを検証するようIAEAに依頼しています。
IAEAは5月29日から6月2日にかけて日本を訪れ、現地視察を含む「まとめ」の調査を行いました。
現地視察では、IAEAの職員や専門家が海洋放出に向けた工事状況の最終確認を行ったほか、日本政府との会合では処理水の安全性などに関する最新の状況について説明を受けたということです。
IAEAは放出計画への評価を盛り込んだ包括報告書を6月中にもまとめる見通しですが、放出が始まっても引き続き安全性などを確認していく方針です。