
アメリカ最大規模の性的マイノリティーの人権団体は6日、全米各地で反LGBTQ法の成立が急増しているとして、初めて「非常事態宣言」を発表しました。
人権団体「ヒューマン・ライツ・キャンペーン」によりますと、今年に入り性的マイノリティーの権利の制限などを含む75以上の反LGBTQ法がアメリカの各州で成立し、すでに過去最悪だった去年の倍に達したなどとして、非常事態を宣言しました。非常事態宣言を出すのは、40年を超える活動の中で初めてだということです。
「ヒューマン・ライツ・キャンペーン」は声明で、「私たちのコミュニティで何百万もの人々が直面している脅威は他人事でなく現実であり、具体的で危険なものである」と訴えています。また、性的マイノリティーのアメリカ人が自分たちの権利を知り、健康や安全を確保するためのガイドブックもあわせて発表しました。