
韓国の国会が逮捕に同意した最大野党「共に民主党」の李在明代表について、裁判所は来週26日に逮捕令状の審査を行うと発表しました。
最大野党「共に民主党」代表で去年の大統領選挙に出馬した李在明氏をめぐっては、京畿道知事だったおよそ4年前に北朝鮮への不正送金に関与した疑いなどで韓国検察が逮捕状を請求。
韓国国会は21日、逮捕に同意を求める政府案を賛成多数で可決しましたが、ソウル中央地裁によると裁判官が李在明氏に直接話を聞き、逮捕を認めるか判断する「令状実質審査」は来週26日に行われるということです。
李在明氏は日本の原発処理水放出をめぐる尹錫悦政権の対応などに抗議する名目でハンガーストライキを始めましたが、「健康状態の悪化」を理由に入院していて、韓国メディアは令状審査の日程が延期される可能性もあると報じています。
一方、逮捕同意案の採決で「共に民主党」所属の議員が多数造反したとみられることを受け、国会対策を担当する党指導部は責任を取り役職を辞任。来年春に総選挙を控えるなか、党内が混乱に陥る事態となっています。