
■アジア大会中国・杭州2日目(25日・拱墅運河スポーツパーク体育館)
卓球女子団体の準決勝が行われ、日本代表は韓国代表と対戦。ゲームカウント3‐1で破り、14年仁川大会以来、2大会ぶりの決勝進出を決めた。
すべてシングルスで行われ、先に3勝すれば勝利となる団体戦。日本は早田ひな(23、日本生命)、平野美宇(23、木下グループ)、張本美和(15、木下グループ)で臨んだ。
第1試合はエース・早田が登場、第1ゲームから強烈なフォハンド攻撃を武器にポイントを重ねた。落ち着いた表情を見せてゲームを支配して11-7で1ゲームを奪った。
韓国は日本のTリーグ、九州アスティーダにも所属している世界ランキング8位のシン・ユビン(19)に任せたが早田の素早い攻撃に防戦一方、2ゲーム目も11‐6と早田が奪った。
第3ゲームはシン ユビンが序盤からラリー戦に持ち込み、得点を重ねていったが早田もこれに対応、リードされても慌てることなくディフェンスからの攻撃で点差を縮めた。3ゲーム目は11‐9で逆転、最後のポイントを奪うと笑顔を見せた。ゲームカウント3-0のストレートで第1試合を日本が奪った。
第2ゲームには平野が登場。韓国はTリーグの日本生命レッドエルフに所属しているチョン・ジヒ(30)。第1ゲームから平野がラリー戦を制して11‐3で先取した。第2ゲーム、平野は5-10とリードされるも強烈なフォアハンド、素早いバックハンドと多彩な攻めで5連続ポイント、10-10に追いついた。それでも最後はチョン・ジヒが粘りを見せて12‐14で奪われた。
第3ゲームも落とした平野は第4ゲーム、集中力を高め、長いラリー戦でも攻撃をし続けて11‐4と奪い返した。2‐2で迎えた最終第5ゲーム、チョン・ジヒが速い攻撃を見せて平野も反応するがなかなかリズムがつかめず6‐11で落とし、日本はゲームカウント1‐1に追いつかれた。
第3試合は張本が登場。韓国はTリーグのトップおとめピンポンズ名古屋に所属しているソ・ヒョンオン(36)。15歳の張本は第1ゲームから攻め続け、11‐6でベテランのソ・ヒョンオンから第1ゲームを奪った。守り主体のカットマンに対し、張本は力攻めだけではなく緩急をつけた攻めを見せて、第2ゲームも12‐10と逆転で奪った。張本の勢いは止まらず第3ゲームも11‐5。ストレートで奪い、最後は大きく手をあげて喜びを表した。日本はゲームカウント2‐1とリード。
第4試合は平野、韓国は第1ゲームで早田と対戦したシン・ユビン。平野は第1ゲームから速い攻撃で攻め13‐11。ゲームカウント1‐1で迎えた第3ゲーム、序盤はリードを許した平野だが後半に連続ポイントを奪い12‐10と逆転。決勝進出まであと1ゲームとなった。
第4ゲーム、開始から平野が6連続ポイントで6‐0とリード。試合中に気持ちを切り替えた平野が大事な第4試合を勝利し、日本がゲームカウント3‐1で韓国を下し、決勝進出を決めた。決勝は26日、中国と対戦する。