
■プロ野球 日本ハム 1ー9 楽天(25日・エスコンフィールド)
4位・楽天は6位・日本ハムに3連勝。チームは66勝67敗1分で借金1となった。同点の9回に、代打・銀次の勝ち越し打など、打者12人で一挙8得点の猛攻。楽天は他球場の結果を待たず3位浮上が確定。楽天のAクラスは4月7日以来、171日ぶり。
楽天先発は今季23試合目の登板となった田中将大。今季3試合に登板して2勝負けなし防御率1.83と、相性の良いエスコンフィールドで7回90球3安打1失点。1点リードの6回に、日本ハム・田宮裕涼にプロ初本塁打を喫し勝ち負けはつかず。日米通算200勝達成まで残り3勝としてから、4試合続けて勝ちがない。2番手で登板した渡辺翔太に8勝目(2敗)がついた。
楽天打線は初回、相手先発の伊藤大海からヒットで出塁した小深田大翔が二塁を決めるなど1死三塁のチャンスを作ると、3番・島内宏明の犠牲フライで1点を先制。1ー0。
2回まで日本ハム打線をノーヒットに抑えていた田中将は3回、先頭の野村佑希にヒットを許し1死二塁のピンチを招くが、後続を打ち取って無失点。
その後は両投手が粘りをみせ、いずれも無失点。楽天打線は5回に3つの四死球で2死満塁とチャンスを作るが、4番・浅村栄斗が相手の好守もあり遊ゴロに倒れ、追加点ならず。
田中将は5回を投げて2安打無失点と勝ち投手の権利を得るが、続く6回先頭の田宮裕涼にプロ入り初となる1号ソロホームランを喫し、1ー1の同点に追いつかれる。
7回もマウンドに上がった田中将は、日本ハム打線を三者凡退に抑えてマウンドを降りた。直後の8回、打線が勝ち越し点をあげられず、田中将に勝ち投手の権利はつかなかった。
8回は田中将に代わって、2番手で渡辺翔太が登板。日本ハムの下位打線を3人で退けた。
直後の9回、楽天打線は先頭の岡島豪郎がツーベースヒットで出塁。岡島の代走は山﨑剛。その後、四死球などで1死満塁とチャンスを広げる。ここで9番・炭谷銀仁朗に代わって、銀次が登場。銀次は9回続投の伊藤が投じた、この試合136球目をレフトにはじき返し、勝ち越しのタイムリーヒット。銀次の今季初ヒットで、楽天が2ー1と勝ち越す。
さらに続く小深田にも2点タイムリーツーベースヒットが出て、4ー1。村林一輝は、日本ハム2番手・玉井大翔の前に倒れるが、島内が日本ハム3番手・北浦竜次からセンター前にタイムリーヒット。5ー1とさらにリードを広げる。楽天はその後さらに4点を加え、この回8得点。9ー1で最終回の守りを迎えた。
9回のマウンドには、3番手で宋家豪が登板。先頭の万波中正を中フライ、代打・王柏融を空振り三振で2アウト。最後は清宮幸太郎を左フライに抑えてゲームセット。