
■カーネクスト アジアプロ野球チャンピオンシップ2023・決勝 日本代表 4×ー3 韓国代表 ※延長10回サヨナラ(19日・東京ドーム)
井端弘和新監督(48)が率いる侍ジャパンは、決勝で韓国を延長の末にサヨナラで破り、17年の前回大会に続く連覇を達成。予選から4戦負けなしの“完全優勝”で締めくくった。
2ー3の1点ビハインドで迎えた延長10回裏、無死一・二塁からのタイブレーク。森下の代打・古賀がバントを決め1死二・三塁とすると、牧の敬遠から坂倉がセンターへの犠牲フライを放ち同点。続く万波も敬遠で最後は門脇誠(22、巨人)がサヨナラタイムリーを放ち、劇的逆転勝利をつかんだ。
2ー2の10回表は、吉村貢司郎(25、ヤクルト)がマウンドに上がり、無死一・二塁から先頭を併殺打で打ち取ったが、3番ユン ドンヒのタイムリーを浴び2-3。さらに5番のヒットで一・三塁としたが、続く打者を見逃し三振に抑え1失点で凌いだ。
井端監督は胴上げで6度宙を舞い、インタビューで「大勢のファンの前で勝つことができてうれしい。選手が諦めず最後までやってくれて本当に良かった」と優勝の喜びを語った。
先発の今井達也(25、西武)は4回77球を投げ、5安打2失点(自責1)。3回に韓国の本塁打・打点王の4番ノ シファンにタイムリーを打たれ、2点先制されるが、打線が牧秀悟(25、DeNA)のソロ本塁打、佐藤輝明(24、阪神)の犠飛で同点に追いつき、終盤の逆転劇につなげた。
今井の立ち上がりは1回2死でヒットを許すが、4番ノ シファンを捕邪飛に抑える。2回は2死から四球とヒットでランナーを背負うが、続く打者を左飛で切り抜けた。
打線は韓国の先発・クァク ビンに対し、1回は2死で森下翔太(23、阪神)がヒットを放つが、4番・牧秀悟(25、DeNA)が見逃し三振。2回は1死で万波中正(23、日本ハム)がフェンス直撃の二塁打で出塁すると、2つの四球などで2死満塁に。ここで前日猛打賞の藤原恭大(23、ロッテ)が高めのストレートを弾き返すも右飛に倒れ、先制機を逃した。
直後の3回、今井は先頭打者に四球を与えると、続く打者の犠打を牧が捕球に手こずる失策で無死一・二塁に。続く3番・ユン ドンヒを見逃し三振に仕留めるが、ノ シファンに左中間を破られる2点タイムリー2ベースを浴び、0-2と韓国に先制される。
今大会初めて追いかける展開となった侍打線は3回、好調・小園海斗(23、広島)がヒットで出塁すると、2死で坂倉将吾(25、広島)が四球を選ぶが、続く万波中正(23、日本ハム)が遊ゴロ。4回は2者連続見逃し三振に倒れ、9番・岡林勇希(21、中日)がヒットを放つが、藤原がフルカウントから空振り三振でつながらず。
4回の今井は2死から連打を浴び2死一・三塁とするが、最後は右飛に打ち取りこの日は2失点でマウンドを降りた。
◆4番牧秀悟の一発から反撃、2番手根本が快投
5回からバトンを受けた2番手・根本悠楓(20、日本ハム)が好投。抜群の制球力で5回、6回は2イニング続けて3者凡退。回をまたいで3者連続三振を奪った。
打線は5回2死無走者でこの日3打席目の牧が、クァク ビンの2球目カーブを捉え、レフトスタンドに叩き込むソロ本塁打で1-2と1点を返した。6回は韓国2番手・チェ スンヨンに対し、先頭・万波がライトへの二塁打で出塁すると、門脇誠(22、巨人)の送りバントで1死三塁に。ここで佐藤がセンターへ犠牲フライを放ち、2-2で試合は振り出しに。
7回も続投の根本は、セーフティーバントと送りバントで二塁にランナーを背負うが空振り三振、遊ゴロでピンチを切り抜け、3回を1安打4三振無失点と完璧なリリーフで流れを呼び込んだ。8回の桐敷拓馬(24)も無失点で切り抜ける。
打線は8回、1死で坂倉が四球で出塁すると、万波がライトへのヒットで1死一・二塁に。ここで代わった韓国の4番手・チェ ジミンに対し、門脇は粘るも8球目で空振り三振、佐藤は二ゴロに倒れ勝ち越しならず。
9回は田口麗斗(28)が3人で抑えたが、その裏は岡林から3者凡退で延長戦へ。2ー2の延長10回は、吉村貢司郎(25、ヤクルト)が2死三塁から3番ユン ドンヒのタイムリーを浴び2-3と勝ち越しを許すも、その裏に坂倉の犠飛、門脇のサヨナラタイムリーで逆転に成功し、大会2連覇を果たした。
■カーネクスト アジアプロ野球チャンピオンシップ 2023
11月16日 台湾 0-4 日本
11月17日 日本 2-1 韓国
11月18日 豪州 0-10 日本 ※8回コールド
11月19日 決勝 日本 4x-3 韓国 ※延長10回タイブレーク