
今年で3年目を迎える「高校野球女子選抜」とイチロー選抜「KOBE CHIBEN」との真剣勝負(21日、東京ドーム)。「女子高校野球選抜強化プログラム」の一環で、松坂大輔氏(43)も2年連続で参戦することが決まっている。
【写真を見る】イチロー氏は「スピードも上がってます」高校野球女子選抜VSイチロー選抜「KOBE CHIBEN」21日松坂氏も参戦
試合に向け、9月上旬から練習を始めていたイチロー氏。打撃練習では柵越えを連発するなど年齢をまったく感じさせず。今年も投打の二刀流で出場することが決まっていて、ブルペンではストレート、スライダー、ツーシームとキレのある多彩な球を投げ込むなど、試合に向けて仕上げてきた。
3年連続でイチロー氏とバッテリーを組む、野球スクール代表で元オリックスの藤本博史氏(47)は「(スライダーの)曲がりの幅が大きいのと曲がりだすところが遅いからバッターの反応が遅れるんじゃないかなと。スピードも上がってます」と大きな手応えを感じている。イチロー氏も自身の投球について「去年はなんとか完投出来る体力をという考え方だったが、今年はピッチャーに近づいているイメージでやってます」と自信をのぞかせる。
今年10月に50歳を迎えたイチロー氏。「めっちゃ楽しいですからね。そのために日々鍛錬するって」と話す。高校野球女子選抜との強化試合が3年連続で開催されることについて「1回はできると思うんですよ。けど3年続けるって結構いろんな人たちが動いてくれるからね。続いていくことで”続けられるものなんだ”って彼女たちが認識してくれることが大事なわけで。じゃないと未来に繋げられないですから」。「僕がアスリートとして何かを極めたいとかこういう選手でありたいというようなことはそりゃあるけど、もっとやっぱり僕と接した人が喜んでくれているのは何より嬉しいから。それを感じられている今の状態は幸せですね」と笑顔だ。
2021年12月に行われた第1回では、途中で足がつりながらも、最速135キロの直球を軸に、9回を投げ抜き147球、17奪三振の完封勝利をおさめたイチロー氏。昨年11月の試合でも、先発投手として131球の完投。14個の三振を奪い、「KOBE CHIBEN」が7-1で勝利した。未来につなぐ特別な一日は21日東京ドームで行われる。