
■FIFA U-17 ワールドカップ インドネシア 2023 U-17日本代表 1ー2 U-17スペイン代表(20日、インドネシア・マナハンスタジアム)
決勝トーナメントに進出したU-17日本代表は20日、U-17スペイン代表と対戦。バルセロナトップチームでもゴールを挙げたマルク・ギウ(17、バルセロナU-19)に勝ち越しゴールを奪われ1対2でスペインに敗戦。ベスト8進出とはいかなかった。
17歳以下の世代の世界一を決める大会。2021年は新型コロナウイルス感染症の影響で中止、4年ぶりの開催となった。3大会連続決勝トーナメント進出を決めた日本。先発はGKは後藤亘(17)、DFは小杉啓太(17)、土屋櫂大(17)、本多康太郎(17)、柴田翔太郎(17)、MFは山本丈偉(17)、中島洋太朗(17)、佐藤龍之介(17)、吉永夢希(17)、FWは名和田我空(17)、井上愛簾(17)、グループリーグで日本の全得点をマークしている高岡伶颯(16)はベンチスタート。アジア予選MVPの名和田がスタメンとなった。
グループステージ最終戦から中2日、移動も重なり強行スケジュールとなったU-17日本代表。一方、U-17スペイン代表は中4日、日中の気温は38℃まで上がったインドネシアの試合。日本は前半、スペインのパスサッカーをしっかりブロックしていたが前半8分、パスカットに行ったところをかわされると一気にスペインのパススピードがアップ。バルセロナ所属の3人に4本の素早いパスを通され、最後もバルセロナU-19のクイム・ジュニェント(16)に先制ゴールを奪われた。
追いかける日本は前半11分、アジア予選MVPの名和田がディフェンス3人に囲まれながらもシュートを放ったが右サイドネット。さらに名和田はキーパーの手前でバウンドさせるミドルシュートを狙ったがキーパーに好セーブされた。
日本は右サイドの柴田がスペインディフェンスの裏をついて抜け出すが最後のクロスの精度が定まらず得点が奪えない。
前半39分、スペインディフェンスがバックパスでミスを犯すと佐藤がすぐに体を寄せてボールを奪うと中央の名和田へ。上手くトラップすると右足を振り抜きゴール左隅に叩き込み日本が同点に追いついた。
1対1の同点で折り返した日本は後半10分、スペインのパスワークにやや後手に回ると左サイドを破られると正確なクロスをゴール前に入れられヒヤリとする場面も。日本は流れを変えるために後半14分にここまで4得点で大会得点王の高岡伶颯(16、日章学園高)を投入した。
しかし、後半25分、スペインが高い位置で素早いプレッシャーから日本はボールを奪われ左サイドを破られると、スペインのシュートはゴールバーを直撃した。分厚い攻めを続けるスペインは29分、バルセロナのトップチームのデビュー戦でゴールを挙げたマルク・ギウ(17、バルセロナU-19)が縦パスに抜け出すとゴール左隅に決められ1対2と勝ち越された。
日本は強豪スペインに善戦したが1対2で惜敗、4大会ぶりのベスト8進出を阻まれた。