
気温が下がってくると、気をつけなければいけないのが「ヒートショック」。
危険な習慣が分かるチェックリストと、生活の中で実践できる対策をお伝えします。
【写真を見る】「入浴前にコップ1杯」今すぐできるヒートショック対策 若い世代の45%が予備軍?チェックリストも【ひるおび】
ヒートショック 若い世代も警戒が必要
ヒートショックとはー
暖かい部屋から寒いお風呂場などに行った際、急な血圧変化で心筋梗塞などを引き起こすことを指します。
東京都市大学の早坂信哉教授が2013年厚労省研究班結果から推計したところ、入浴中の死亡者は、年間2万人以上。
月別に見ても、浴槽での死亡件数は11月から増加し、冬のシーズンに多く発生しています。
今までヒートショックは、特に高齢者に注意が呼びかけられていましたが、早坂教授によると「高齢者だけの問題ではなく、若い人も注意が必要」とのこと。
また、リンナイの「冷え・ヒートショックに関する都道府県意識調査」では、20代~40代1342人のうち、45%がヒートショック予備軍だということがわかりました。
ヒートショックのリスク増加の要因としては、▼寝不足▼飲酒▼喫煙▼肥満が挙げられています。
あなたは大丈夫?ヒートショック予備軍チェックリスト
早坂教授監修の「ヒートショック予備軍チェック」で、日ごろの習慣をチェックしてみましょう。
【1】入浴前に水分をとらない
【2】熱い湯船が好き
【3】食後すぐに入浴する
【4】湯船にすぐつかる
【5】風呂場が寒くても我慢
【6】湯を張るときは湯船にフタをする
【7】サウナでは水風呂に入る
【8】湯船から出て立ちくらみ
【9】誰にも知らせずに風呂に入る
3個以上あてはまると、ヒートショック予備軍。
MC恵俊彰は2つ、江藤アナウンサーは3つ、気象予報士の森朗氏は7つあてはまりました。
気象予報士 森朗氏:
これはショックですね。お湯は熱いのが好きだし、早く入りたいからすぐ浸かる。そういえばこのあいだ浴槽で寝ちゃいました。
恵俊彰:
最もダメですよ。誰にも知らせずに入っちゃダメですよ、知らせてくださいね。
コメンテーター 大迫あゆみ(5つ該当):
湯上りのビールのために、ちょっと水分を我慢しちゃったりとか。あと誰にも知らせずにっていうのも、忙しいからお風呂ぐらいちょっとゆっくり入りたいから、こっそり入っちゃうことが多いんですよね。
すぐにできるヒートショック対策
早坂教授に、それぞれの対策を教えてもらいました。
【1】入浴前に水分をとらない
⇒入浴前にコップ1~2杯の水分をとる
【2】熱い湯船が好き
⇒温度は40℃に
【3】食後すぐに入浴する
⇒1時間程度空ける
【4】湯船にすぐつかる
⇒手足の末端から体の中心にかけてシャワーやかけ湯
【5】風呂場が寒くても我慢
⇒脱衣所とリビングの温度差は5℃以内に
【6】湯を張るときは湯船にフタをする
⇒フタを外したりシャワーを2~3分かけ流し浴室の温度を上げる
【7】サウナでは水風呂に入る
⇒手足からゆっくりと水をかける。苦手な人は無理せずパス
【8】湯船から出て立ちくらみ
⇒立ち上がる前に手に水をかけ手すりにつかまってゆっくり立ち上がる
【9】誰にも知らせずに風呂に入る
⇒意識を失い溺れてしまうことを防ぐため入浴前は家族に声をかける
ヒートショックの危険は、入浴時以外にもあります。
早坂教授は、
「トイレに行くときなどちょっとした時にもヒートショックの可能性が。冷えが気になれば1枚羽織る、スリッパを履くなど簡単にできることから始めましょう」
と呼びかけています。
(ひるおび 2023年11月20日放送より)