
女子駅伝日本一が決まるクイーンズ駅伝(第43回全日本実業団対抗女子駅伝)が26日に宮城県を舞台に行われる。
出場25チームで争われるが、中でも注目なのが王座奪還へ挑む「積水化学」。
かつては2000年シドニー五輪、女子マラソン金メダリストの高橋尚子も所属し、2年前のクイーンズ駅伝では創部25年目にして初優勝を飾った。
しかし連覇を目指した前回大会。資生堂に2分以上の差を付けられ準優勝に終わった。
【写真を見る】【クイーンズ駅伝】新谷仁美擁する積水化学「過去最高のハイレベルなチーム」で2年ぶりの女王奪還へ!
リベンジに燃える今年の積水化学の強さは「過去最高のハイレベルなチーム」。
その理由は、東京五輪代表の新谷仁美(35)をはじめ、今年の世界陸上で初のマラソン代表に選ばれた佐藤早也伽(29)や5000m代表の山本有真(23)など、現在エントリーされているメンバー10名のうち、日本代表経験のある選手を6名も揃えているということだ。
クイーンズ駅伝は全6区間。代表経験のあるその6名が全員出走の可能性も大きい。
指導する野口英盛監督は「2年前よりも個人のレベルが上がった」と選手たちの成長に太鼓判を押す。
昨年の悔しい思いをぶつけるべく過ごした1年間。駅伝女王の座を取り返す準備は整った。女子駅伝日本一決定戦、クイーンズ駅伝は26日12時15分スタート。
【主なエントリー選手コメント(抜粋)】
●新谷仁美(35)2021年東京五輪代表
「今年の積水の何が違うかと言ったら、前は3人とか4人だったんですよ主力が。それが今年は6人揃ったなという気がしますね。私はチームに勢いをつけられる走りが出来たらなって思います。目標はどのチームも狙っている目標だと思うんですけど、積水化学、2度目の優勝を目指しています。」
●森智香子(30)2023年アジア選手権代表
「昨年は出場もできず、チームも準優勝と優勝を逃してすごく悔しい年になってしまったので、今年は必ず出走してチームで優勝を掴み取りたいと思います。」
●佐藤早也伽(29)2023年世界陸上代表
「昨年(1区で)新谷さんや他の選手に頼る走りになってしまったので、どの区間を走ってもチームの優勝に貢献できるような力強い走りをしたいなと思います。目標は優勝なので、貢献できるようにがんばります。」
●楠莉奈(29)2017年世界陸上代表
「去年と変わった自分を見せたいというところと、チームスローガンでもある『強い積水』というのがしっかり全国の皆さんに届けられるようなレースを、チームの一員としてできればなと思います。チームは総合優勝で、自分自身も去年タイム差を広げられたという悔しい思いをしているので、そこをしっかり埋められるようにがんばりたいと思います。」
●卜部蘭(28)2021年東京五輪代表
「チームの少しでも力になるような走りがしたいですし、やはりそれぞれの強さをこのクイーンズ駅伝の場で出せるように、私自身も1秒でも早くタスキを繋げられるようにがんばりたいと思います。」
●山本有真(23)2023年世界陸上・アジア大会代表
「実業団1年目で積水化学の選手としてもルーキーだと思うので、しっかり怖いもの知らずという強みを生かして、区間賞は最低ラインで自分の役割をしっかり果たせたらと思います。個人としては区間賞を取って、積水化学のみんなでしっかり優勝を勝ち取りたいです。」