■プロ野球 SMBC日本シリーズ2024 第6戦 DeNA11ー2ソフトバンク (3日 横浜スタジアム)
ソフトバンクがDeNAに2連勝からの4連敗で4年ぶり12度目の日本一奪回を逃した。先発・有原航平(32)が3回4失点、5回に3番手・スチュワート・ジュニア(25)が5失点、4番手・岩井俊介(23)が2失点と1イニングで7失点を喫し、投手陣は13被安打で球団史上・日本シリーズでは58年ぶり3度目の2ケタ11失点。打線は4回に柳田悠岐(36)が放った2ランの6安打2得点、山川穂高(31)は16打席連続無安打で終わった。DeNAはシーズン3位からの日本一は10年・ロッテ以来、史上2度目。
スタメンは初戦・2戦目と守備に就かなった近藤健介(31)が5番レフト、周東佑京(28)が1番、今宮健太(33)が2番、栗原陵矢(28)が6番に入った。
DeNAの先発・大貫晋一(30)前日からのスライド登板、中6日で前回の第2戦では初回に山川穂高(32)に先制2ラン、3回に牧原大成(32)に2点タイムリーを浴びるなど3回途中5失点で負け投手となった。
打線は1回1死から今宮が右中間にツーベースも柳田悠岐(36)は中飛、山川は空振り三振で日本シリーズワースト記録を66年ぶりに更新する27イニング連続無得点となった。
先発・有原航平(32)も前日からのスライド登板、中7日で第1戦は7回4安打無失点で日本シリーズ自身2度目の登板で初勝利。2回には自らプロ初打点の2点決勝タイムリーも放った。
有原は1回、桑原将志(31)に遊内安打、梶原昂希(25)の投ゴロを自ら悪送球で無死一・二塁とするが牧秀吾(26)を空振り三振、オースティン(33)を三ゴロ併殺打に打ち取りピンチを脱する。
2回の攻撃で先頭・近藤が中安打も栗原が空振り三振、牧原大は二ゴロ併殺打に倒れた。
すると有原は2回、先頭・筒香嘉智(32)にチェンジアップを捉えられバックスクリーン右に1号ソロを放り込まれる。さらに戸柱恭孝(34)と森敬斗(22)に連打され2死二・三塁とすると桑原にレフトへ2点タイムリーを弾き返され3点を先制される。
有原は3回も牧に中安打、宮崎敏郎(35)に死球、戸柱に四球で2死満塁とすると森敬にフルカウントから押し出し四球を与え、0ー4となった。有原は4回を61球、6安打、3四死球、4奪三振の4失点で降板。
だが4回の攻撃で今宮が左安打、柳田がカウント2ー1から141キロ・ストレートをセンターバックスクリーンに1号2ランを運び2ー4とした。チーム30イニングぶりの得点で柳田は日本シリーズ通算4本塁打目。
4回は2番手・尾形崇斗(25)が2本のヒットを許し1死一・二塁とするがオースティンを空振り三振、筒香も空振り三振に斬って取った。
DeNAは2番手・濱口遥大(29)が5回から登板。牧原大、甲斐拓也(31)、代打・ダウンズ(26)と三者凡退に封じられる。
直後の5回は3番手は第3戦に先発したスチュワート・ジュニア(25)がヒットと四球で1死一・二塁の場面で代打・佐野恵太(29)に右安打で1死満塁のピンチに。桑原に押し出し四球、梶原にセンターへタイムリーを運ばれ2ー6となり降板。
代わった4番手・岩井俊介(23)が牧を二直に抑えるが2死満塁からオースティンに押し出し死球、筒香に左中間フェンス直撃の走者一掃のタイムリーツーベース、宮崎に左中間にタイムリーツーベースを打ち返され、この回に一挙7点を奪われ2ー11となった。球団の日本シリーズ2ケタ失点は52年・巨人との第2戦0ー11、66年・巨人との第2戦5ー12以来、58年ぶり3度目の屈辱。
打線は6回以降、DeNAの救援陣・坂本裕哉(27)に2イニング、8回は伊勢大夢(26)、9回は森原康平(32)にわずか1安打に抑えられ為す術なく終わった。
≪2024 日本シリーズ≫
第1戦 ソフトバンク 5ー3 DeNA(横浜スタジアム)
第2戦 ソフトバンク 6ー3 DeNA(横浜スタジアム)
第3戦 DeNA 4ー1 ソフトバンク(みずほPayPay)
第4戦 DeNA 5ー0 ソフトバンク(みずほPayPay)
第5戦 DeNA 7ー0 ソフトバンク (みずほPayPay)
第6戦 DeNA 11ー2 ソフトバンク(横浜スタジアム)