中国との距離を縮めているインドネシアのプラボウォ大統領に、アメリカのバイデン大統領が「自由で開かれたインド太平洋」の重要性を強調しました。
アメリカ バイデン大統領
「自由で開かれたインド太平洋をASEAN中心で推進すること。大きな民主主義国家の両国には特別な責任があると思います」
バイデン大統領はインドネシアのプラボウォ大統領との初めての会談でこのように強調しました。一方、プラボウォ氏は両国関係の強化に力を入れる考えを伝えました。プラボウォ氏は初の外遊先の中国で習近平国家主席と会談するなど、中国やロシアとの距離を縮めつつ、アメリカなどとの関係も重視する“全方位外交”を進める方針です。
中国を訪問した際には、中国が南シナ海の管轄権を主張するために独自に設定した「九段線」を暗に認めるかのような開発協定を結んでいて、ホワイトハウスは「国際法に則っていることを確認するよう促し続ける」とけん制しました。