来月1日の「世界エイズデー」を前に、HIV感染を薬で予防する「PrEP」について「収入にかかわらず当たり前に利用できるものにしてほしい」と支援団体などが訴えました。
「PrEP」はエイズの原因となるHIV感染のリスクを減らすため、性交渉の前などに薬を服用する予防方法ですが、国内では保険適用されておらず費用は全額自己負担となっています。
PrEPの利用者やHIV陽性者を支援する団体などはきょう開かれた会見で、数万円の費用がPrEPを利用する際の経済的なハードルになっているとして、厚生労働省や製薬メーカーに対し、必要とする人が安く利用できる制度づくりを求めました。
PrEPを利用するガブリエルさん
「諸外国だと本当に無料でアクセスできたり、すごく低価格でアクセスができたりする国もある中で、やはり一番の希望としては、ハイリスク群と言われる層については無料で入手ができることが一番嬉しいのかなと」
支援団体らは「PrEPを日本でも当たり前の選択肢にするために、入手できる価格にしてほしい」と訴えています。