日本バスケットボール協会は29日、公式サイトで男子日本代表監督のトム・ホーバス氏(57)に対し「当協会としましては引き続きホーバスHCと日本代表チームを全力でサポートして参ります」と異例の声明文をだした。
NBAロサンゼルス・レイカーズでプレーしているパリオリンピック™日本代表の八村塁(26)が、日本代表について私見を述べ、協会への不信感を示す発言が発端。前日には日本代表の渡邊雄太(30、千葉ジェッツ)が「憶測が憶測を呼んで事実と異なることが色々報道されてしまった。悪者は1人もいませんよということをまず皆さんにお伝えしたかった」と取材に応じていた。
※写真は左からホーバス監督、渡邊選手、八村選手(パリ五輪前記者会見)
■以下、全文
バスケットボールファン、関係者の皆様へ
この度は、男子日本代表チームをめぐる一連の動きについて大変なご心配をおかけしております。
今回の一連の出来事を受け、当協会といたしましては、今一度、組織内外におけるコミュニケーション、情報発信、連携の在り方について見直しと改善を進めてまいります。
ホーバスHCには、HCを選定する過程でパリオリンピックまでの経緯も考慮したうえで、掲げる強化方針にコミットでき、その方針に最も適していると判断し、ロサンゼルスオリンピック出場に向け契約をオファーし、受諾いただきました。
当協会としましては引き続きホーバスHCと日本代表チームを全力でサポートして参ります。
そして、HC、選手、チームがバスケットボールに集中できる環境を提供し、出場権を獲得したアジアカップを戦い、FIBAワールドカップ予選を突破しオリンピックへの道を切り開けるよう、環境を整えていくことが責務だと改めて強く感じております。
日本代表AKATSUKI JAPANへの引き続きのご支援、ご声援をよろしくお願いいたします。
日本バスケットボール協会会長 三屋裕子