「特徴ないのが特徴」インフル5週連続増加 新型コロナ・マイコプラズマと同時流行の可能性 薬不足も懸念【Nスタ解説】

TBS NEWS DIG Powered by JNN
2024-11-29 21:25

寒暖差の激しい日が続きますが、今年の冬はインフルエンザ、コロナ、マイコプラズマ肺炎、3つの感染症が同時に流行するかもしれません。

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子どもから大人に…家庭内感染も マイコプラズマ肺炎患者 過去最多

南波雅俊キャスター:
マイコプラズマ肺炎の患者数は、1医療機関あたり2.84人(11月11日~17日)と前年比約57倍で過去最多です。

インターパーク倉持内科日本橋の倉持仁医師によると、マイコプラズマ肺炎は「主に子どもがかかる感染症だが、家庭内感染により大人の患者が増加している」ということです。

「検査キット」“2~3か月待ち” 「咳止め」も不足 

南波キャスター:
マイコプラズマ肺炎が流行していることで、検査キットが不足しています。倉持医師は「2~3か月待ちの状態。さらに5キット頼んでも1キットしか来ない時もある」といいます。

検査キット以外に、レントゲンで調べる方法がありますが、倉持医師によると、「レントゲンがない医療機関もあるので、症状を見て“みなし診断”をするところもある」ということです。

さらに今、咳止め薬が不足しています。以前は30種類ほどの咳止め薬から選ぶことができましたが、今は1種類で、その他は半年待ちの状況だといいます。

背景には、▼ジェネリック医薬品の出荷制限・停止や、▼マイコプラズマ肺炎・インフルエンザ・コロナウイルス・風邪症状で同じ薬を使用するため、不足するということがあるそうです。

倉持医師は「感染症患者のピークとなる12月~1月は薬が足らなくなる可能性が高い」としています。

インフルエンザとの“同時感染”に注意 症状の違いは?

南波キャスター:
“同時感染”にも注意が必要です。

倉持医師は「マイコプラズマ肺炎に加えてインフルエンザ・新型コロナなど、他の感染症と同時にかかる可能性も」と指摘します。

▼マイコプラズマ肺炎(主な症状)
・発熱(37度~38度)
・乾いた咳

▼インフルエンザの場合
・39度以上の発熱
・のどの痛み
・鼻水
・関節痛

“同時感染”するとマイコプラズマ肺炎の症状に加えて、インフルエンザのさまざまな症状が追加される可能性があります。

倉持医師の病院でも、インフルエンザとマイコプラズマ肺炎に同時感染した例があるそうです。コロナとマイコプラズマの同時感染例は見ていないそうですが、可能性はあるということです。

日比麻音子キャスター:
ピークはこの先とみられていますが、すでに流行っていて症状が長引いている印象があります。ドイツの状況はどうですか。

東京大学准教授 斎藤幸平さん:
ドイツも寒い日だと日中3度くらいで乾燥もしているので、感染が広がりやすい条件としては日本と同じだと思います。

ドイツでは子どもに予防接種をしようという動きはあまりなく、病院に行っても検査はしてくれません。

「インフルエンザだろうから家でしっかり休んで」と、あまり薬も出してもらえず、お茶を飲んで飴をなめてなどと、日本とだいぶ違うので少し不安になります。

日比キャスター:
症状が似ているため、我慢して、なかなか病院に行けないというパターンもあるようです。自分だけではなく、周囲にも体調不良は影響しますので、我慢しないということは大切かと思います。

10度以上の寒暖差に要注意 太平洋側は空気の乾燥も

南波キャスター:
乾燥と寒暖差が大きなポイントです。

倉持医師によると「1日の寒暖差が10度以上あると体調を崩しやすい」ということです。マスク、マフラーの着用、加湿器の使用などで感染対策をするようにしてください。

気象予報士 森田正光さん:
晴れていて、空気が乾燥している時ほど寒暖差も大きくなります。1日の気温差が10度前後という日が3~4日、12月3日ほどまで続く予報です。

30日(土)は“西高東低”の気圧配置で、太平洋側は乾燥するでしょう。29日と同様に湿度は30%台かと思います。

森田正光さん:
日本海側は雨の予報で、ずっと寒くなりますが、太平洋側は湿度が低いうえに寒暖差も大きくなりそうなのです。

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<プロフィール>
斎藤幸平さん
東京大学 准教授 専門は経済思想・社会思想
著書『人新世の「資本論」』50万部突破

気象予報士 森田正光さん
1950年名古屋市生まれ
(財)日本気象協会に入り、1978年ごろからテレビで天気解説
趣味は将棋、散歩、島バナナ研究見習い

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