「闇バイト」対策をめぐり、自民党の調査会はきょう、捜査員が架空の人物になりすまして犯罪組織との接触をはかる「仮装身分捜査」の導入を盛り込んだ緊急提言を取りまとめました。
高市早苗 会長
「国民の皆様の命を守る、財産を守る。そして、やはり少しでも安心感を持っていただく。これに資する緊急提言になったと思います」
自民党はきょう、高市前経済安全保障担当大臣をトップとする治安やテロに関する調査会を開き、「闇バイト」対策をめぐる政府への緊急提言を取りまとめました。
提言には、捜査員が架空のマイナンバーを示し、別人になりすまして「闇バイト」に応募し、犯罪組織に接触するなどの「仮装身分捜査」の導入が盛り込まれました。
本人確認書類の偽造は違法ですが、刑法では正当な業務による行為は罰しないと規定されていて、現行法の範囲内でも可能と判断したということです。
また、「闇バイト」の募集情報がSNSなどに載った場合、AI=人工知能などを利用して、すぐ削除できる仕組みを構築することなども検討するよう求めています。
政府は今月17日に犯罪対策閣僚会議を開き、対策を取りまとめる方向で調整しているということです。