ホテル並みの“社員寮”に“家事代行”補助まで!辞めたくなくなる「福利厚生」【THE TIME,】

離職を食い止めるべく、魅力的な「福利厚生」を打ち出す企業が増えています。中には、“離職率ゼロ”になったほど人気のサービスも。
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1回5万円まで「帰省の運賃」会社持ち
厚生労働省によると、新卒者の「就職後3年以内の離職率」は年々増加し、
2021年度卒は<高卒:38.4%><大卒:34.9%>と4割近くに。
そんな中、「福利厚生」で“離職率が1/4”になった企業があります。
「実家が沖縄の久米島なんですけど、年末年始に片道分を会社に負担してもらって帰省しました」
こう話すのは、企業のSNS運営代行などを行う『リソースクリエイション』(東京・港区)の社員・松元航平さん(入社1年半・27)。
利用したのは、会社の【ホームカミング制度】です。
年末年始は、7割近い社員が利用したというこの制度は、
▼国内・海外問わず、帰省にかかる交通費の片道分を会社が補助
▼上限は5万円で、実家が1都3県など近場の場合は交通費の代わりに「食事代5000円」を選ぶことも可能
松元さん:
「それだけ社員に還元してくれる会社ということで、両親が安心してくれたことが一番大きかった」
さらに、帰省ラッシュを避けられるよう一般的な企業より“仕事納めが1週間以上早め”。タイ旅行に行った社員は「ピーク時に比べると1/4の値段で行けて助かった」とホクホクです。
介護に花粉症も「福利厚生」
魅力的な福利厚生を導入する企業は他にも!
『大和ハウス工業』では、介護が必要な親が遠方にいる社員を対象に【親孝行支援制度】を実施。
▼年4回を上限に交通費を補助
▼帰省距離に応じて、1回につき最大5万5000円支給
スマホゲームなどを開発する『バンク・オブ・イノベーション』(東京・新宿区)では【花粉症手当】
花粉症に悩む社員に、
▼保湿ティッシュやマスク、目薬を提供
▼花粉症の病院代補助 ⇒ 1人毎年1回まで・上限5000円
家具家電付き!ホテルのような「社員寮」
さらに、福利厚生として【社員寮】を取り入れる会社も増えています。
ビジネスホテル「ドーミーイン」などを展開する『共立メンテナンス』では、1000社以上に社員寮を提供。中には、離職率が約30%⇒10%に改善された企業もあるといいます。
東京・世田谷にある社員寮「ドーミー世田谷等々力」に行ってみると…
THE TIME,マーケティング部 山﨑加奈部員:
「うわ!広い!」
まるでホテルのようなエントランスロビー。
居室にはベッドや机、エアコンなどの家具・家電が備え付けられ、Wi-Fiもフリー。
広々した大浴場やランドリールームなどの共用施設も充実しています。
マネジャー(寮長)と寮母が常駐し、管理栄養士が考案した食事が1日2食付くプランもあるので、初めての一人暮らしでも安心です。
ドーミー社員寮を利用『アピリッツ』社員(入社1年半・25歳):
「サービスとかの面だと一人暮らしの時より助かっている部分が多いので、辞めたいとかならない」
料金は寮によって異なりますが、最も安いところで月額9万円ほどとのことです。
(※光熱費込み・負担する金額は会社によって異なります)
“ママさん社員”が助かる福利厚生
「現状この制度を始めてから辞めたメンバーはいない」
コンサルティング会社『シーズアンドグロース』(東京・中央)の河本英之代表が自信を持って話す福利厚生とは、「約7割を占めるママさん社員に寄り添って考えた」という制度。社員の自宅に行ってみると…
社員・河村さん(30代):
「子どもの洗濯物が山になっているので畳むのをお願いします」
洗濯物の片付けや、床や浴槽などの掃除を家事代行サービス「ベアーズ」に依頼したママさん社員。
約3時間で料金は1万1000円ほどですが、なんと半分は“会社持ち”。
毎月1万5000円補助を上限に、何度でも利用できるといいます。
河村さん:
「私たちが普段何に困っているのか“会社が汲み取って制度にしてくれる”姿勢が、社員を思ってくれているんだなと。長く会社に貢献しようと思っている」
安住アナは「汲み取れている?」
「やっぱり気持ち。汲み取ってくれるのは大事」と話すのは、THE TIME,2月レギュラーでフリーアナウンサーの望月理恵さん。
「安住さんに汲み取ってもらえてる?」と振られた宇賀神メグアナは、笑顔で「汲み取ってもらえています」と話すも、なぜか安住紳一郎アナは「あ、そう」と冷めた口調のリアクション。
次のコーナーの“振り”について考えていたとのことで、望月さんから「ちゃんと集中してください!」とツッコまれつつスタジオを締めた。
(THE TIME,2025年2月4日放送より)