【速報】施工会社の元会長(77)を業務上過失致死容疑で書類送検 4年前のアパート階段崩落死亡事故 “ずさんな施工”など常態化か… 東京・八王子市 警視庁
TBS NEWS DIG Powered by JNN
2025-02-14 10:13
2021年、東京・八王子市のアパートで外階段が崩れ落ち住人の女性が転落死した事故で、警視庁が施工会社の元会長の男性(77)を業務上過失致死の疑いで書類送検しました。
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この事故は、2021年4月17日午後2時20分ごろ、八王子市南新町の当時築8年の木造3階建てアパートで、1階と2階をつなぐ外階段の踊り場などが崩れ落ち、階段を上っていた住人の大手里美さん(当時58)がおよそ2メートル下の地面に転落して、頭を強く打ち死亡したものです。
事故をめぐって、きょう、警視庁がこのアパートの施工を担当した「則武地所」の元会長の男性(77)を業務上過失致死の疑いで書類送検しました。
男性は、階段の踊り場に使われている木材が腐食している可能性を認識していたにもかかわらず、適切な補修などを怠って事故を引き起こし、大手さんを転落死させた疑いがもたれています。
事故後の現場検証では、踊り場の木材に建築基準法で定められた適切な防腐処理がされていなかったことや、階段と踊り場を繋ぐ接続部分が激しく劣化していたことも判明しています。
また、事故前の2019年から2020年ごろにかけて、施工を担当した別の複数の物件でも、外階段の腐食を指摘する連絡があったほか、住人がけがをする事故も起きていたということです。
男性は、アパートの施工について意志決定を担うなど実質的な経営者で、捜査関係者によると、任意の調べに対して容疑を認めているということです。
警視庁は、経費削減のためにずさんな施工や管理が続いていたとみて調べています。