岩手・大船渡市の山火事 焼失面積は約2600ヘクタール 大船渡市の面積の約8%に

TBS NEWS DIG Powered by JNN
2025-03-04 17:03
岩手・大船渡市の山火事 焼失面積は約2600ヘクタール 大船渡市の面積の約8%に

岩手県大船渡市の山林火災は、発生からきょうで7日目となります。延焼が拡大し、焼失面積はおよそ2600ヘクタールに拡大しています。

記者
「大船渡市赤崎町外口地区です。きのう朝、自衛隊のヘリコプターの映像でも火の手が及んでいることが確認されました。上空から見ますと、完全に燃え落ちてしまった住宅の跡が見えます」

大船渡市の山林火災は発生から7日目を迎え、上空からの映像でも、複数の住宅に被害がおよんでいるのが確認されます。

きょう午前6時点の焼失面積は、およそ2600ヘクタールに拡大しています。これは、大船渡市の面積のおよそ8%に上ります。

午前6時すぎに自衛隊のヘリコプターが撮影した映像では、赤崎町蛸ノ浦地区の建設会社の近くまで火の手が迫っている様子がわかります。

記者
「2日の午後、避難所として開設した旧吉浜中学校では、新たな避難者の受け入れの準備のために、空き教室には仮設のテントが並んでいます」

大船渡市では現在12か所の避難所で、およそ1200人が避難生活を送っています。一方で避難者の数が多く、受け入れが課題となっています。

綾里地区に住む佐々木一幸さんとその家族です。幼い子どもがいるため周囲に気を遣い、駐車場で5日間、車中泊を続けてきました。しかし、避難生活の長期化に伴って、避難所の中に入ることを決めました。

佐々木一幸さん
「来たときでもういっぱいだったので、入れるだけでもうれしい。とりあえず、一安心みたいなところ。どこで寝ようかなと思っていたから」

気象台によりますと、今後の大船渡市の天気はあす未明から雪が降り始め、昼ごろから雨に変わる見込みということです。あすからあさってまでの総雨量は50ミリの予想です。この雨によって火の勢いが収まることが期待されています。